ガンバ、ホームで痛恨の今季10敗目! いよいよクルピ政権は風前の灯か

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月22日

ファン・ウィジョが一発を返すも手痛い連敗

終盤にファン・ウィジョ(写真)が今季8点目を挙げたが、それも個人の打開によるもの。G大阪は攻守両面で連動性を欠いている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ16節]G大阪1-2清水/7月22日/吹田S
 
 終盤に意地を見せたが、一歩及ばず手痛い黒星。ガンバ大阪が早くも今季10敗目を喫した。
 
 立ち上がりからラッシュを仕掛けたのは浪速の雄だった。4-3-2-1システムで中盤の主導権を握ると、開始3分に左CKからDF三浦が決定的なヘッドを放つ。相手GK六反のファインセーブに阻まれるも、勝利への強い意欲を示した。
 
 だが、勢いはすぐさま終息する。徐々に清水に球際の争いで敗れはじめると、頼みの綱であるファン・ウィジョ、倉田、アデミウソンの前線トリオが分断され、個人での仕掛けばかりの単調な攻めに終始してしまう。縦へのクサビの球もほぼ打ち込めず、逆に清水はミドルゾーンで効果的なボール奪取を繰り返していく。
 
 均衡が破れたのは27分だ。清水の鋭いショートカウンターに苦しんでいたG大阪は、DF菅沼がエリア内でFW北川に前を向かれ、思わず手を出して倒してしまう。あっさりPKを献上するとこれを北川に冷静に決められ、先制を許してしまうのだ。
 
 劣勢を挽回しようとギアを上げるホームチームだが、パスは3本と繋がらず、アウェーチームのプレスの効きが良くなるばかり。崩してのチャンスはひとつも掴めないままハーフタイムを迎えた。

 
 後半頭からG大阪はMF髙江に代えてMF藤本を投入。中盤の構成力を高め、攻撃的なスタンスを増長する。かたや清水は前半から好調ぶりを見せていたFWクリスランが54分に負傷し、新加入FWドウグラスと交代。ともに攻撃の形を上手く描けず、ゲームは膠着した。
 
 次の1点はどちらが取るのか。酷暑のなかでも足を止めずにトライを繰り返した清水に報いの瞬間が訪れる。65分だ。MF金子のパスに抜け出した北川が右サイドをえぐり、中央に走り込むドウグラスへ絶妙なクロス。これを3年ぶりのJ復帰を飾ったブラジル人FWが豪快に頭でねじ込み、貴重な追加点を挙げたのだ。
 
 ここからG大阪は必死の反撃に打って出る。MF食野、FW長沢を投入する人海戦術で敵を揺さぶり、75分にはファン・ウィジョがお得意の切れ込みから右足で強力ミドルを蹴り込んだ。なんとか1点差に詰め寄ったが……反撃もここまで。ここ5戦で4勝1分けと負けなしだったホーム吹田で、痛恨の敗北だ。
 
 負の連鎖に苛まれ、2連敗で5戦勝ち星なしとなったガンバ大阪。いよいよレヴィー・クルピ政権は風前の灯火か。
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