「ここには世界最高の選手たちがいる」

レンタル移籍を経ずに、マドリーでトッププレーヤーとなることを目指す18歳。若い才能の台頭が目覚ましいサッカーにおいて、新たなスーパースターが誕生するか!? 楽しみだ。 (C) Getty Images
16歳の若さで名門レアル・マドリーに加入することが内定、しかも移籍金が破格の4500万ユーロ(約58億5000万円)とあれば、その重圧は計り知れない。
だが7月20日、入団会見に臨んだヴィニシウスは、レンタル移籍という「武者修行」に出るつもりはないと強調。最初からマドリーのトップチームで戦う準備があると意気込んだ。
だが7月20日、入団会見に臨んだヴィニシウスは、レンタル移籍という「武者修行」に出るつもりはないと強調。最初からマドリーのトップチームで戦う準備があると意気込んだ。
『ESPN』によると、ヴィニシウスは「マドリーのトップチームに残る」「カスティージャ(Bチーム)で幾つか試合に出て、できるだけ早く適応していきたい」と述べている。
「プレーする準備ができていることを示していくよ。そしてできるだけ早く、全てを見せていきたい。適応が簡単じゃないことは分かっているけど、必要なことは何でもする用意がある」
ヴィニシウスは「僕はフラメンゴから来た。大変なプレッシャーがあるクラブだ」と、ブラジルの名門で経験を積んできたことを強調している。
「周囲の人たちも助けてくれるだろう。失敗することなんて全く考えていない。成功することだけを考えている。できるだけ多くの勝利を手にすることをね」
マドリーはこの夏、大エースのクリスチアーノ・ロナウドがユベントスへと旅立った。だが、共演が実現しないことが残念か問われると、ヴィニシウスは「彼はマドリーのレジェンドだしね」と認めつつも、こう続けた。
「だけど、僕は(カリム・)ベンゼマや(ガレス・)ベイル、これらの選手たちと一緒にプレーできることを、とても嬉しく思っている。ここには、世界最高の選手たちがいるんだ」
また、マドリー移籍の噂が絶えないブラジルの先輩、ネイマールについてヴィニシウスは、「アイドル」とセレソンで一緒にプレーしたいと述べた。
「ネイマールと一緒にプレーするのは夢だ。神様が望んでくれたら、近く、ブラジル代表で彼とプレーすることができるだろう」
マドリーで「銀河系軍団」の一員として活躍した元ブラジル代表のロナウド氏は、「ここは自分が最もハッピーなサッカーをし、多くを勝利した場所だ」と語り、後輩の古巣での活躍に期待を寄せている。
「最初は難しいかもしれない。だけど、ここは最高の場所だよ」
その舞台で、現在18歳のヴィニシウスは躍動することができるか。サッカー界の新たなスターと期待される若者の今後が注目される。