Ｊ１リーグ16節の清水対Ｃ大阪が18日、IAIスタジアム日本平で行なわれ、清水が３－０で勝利した。

　清水はワールドカップの中断明け初戦で、今季初の無失点勝利。ヒーローインタビューに応じた北川航也は、チームの２点目となった自身のゴールを振り返り、「デュークが上手く抜け出してくれて、ボールが上手くこぼれてきたので、あとは落ち着いて流すだけでした」と振り返った。
 
　その後、インタビュアーが「（インタビューの直前に）『俺でヒーローインタビューいいの？』と仰っていましたが」と話を振った後の北川の回答が、実に味わい深い。
 
「今日はみんな頑張っていたのでね。（ファン・）ソッコもそうですし、クリスランも点を取っているし、他の選手も身体を張って走っている姿を見ると、やっぱり自分でいいのかなというところもある。こうやって点を取れたのも自分一人の力ではないので、チームのみんなに感謝したいです」
 

　この言葉が表しているのは、チームの連帯感だ。北川の言葉通り、Ｃ大阪戦の清水は全員がハードワークして約束事をこなし、チームメイトを助けた。その結果が、今季初のクリーンシートと３得点という結果につながったのだ。
 
　さらに北川は、応援に駆けつけたサポーターにも感謝の言葉を述べている。
 
「先週の試合（天皇杯３回戦の甲府戦、清水は０－１で敗戦）からの今日なので、心配されたサポーターの方も多いと思いますが、今ここに立って話せているのはサポーターの皆さんも喜んでくれていると思うし、先週の試合にも関わらず、こうやってたくさんのサポーターが来てくれたからの勝利だと思う。今日の勝利はオレンジサポーターみんなの勝利だと思います」
 
　清水はこの勝利で９位に浮上。６勝４分６敗と星勘定も五分に戻した。もちろん、上位進出にはまだまだ勝点が不必要だが、チームが一体感を持って掴み取ったこの勝利は、浮上のキッカケになり得るだろう。
 
　22日に行なわれる次節は、16位に沈むＧ大阪とのアウェー戦。チームの良い雰囲気を継続し、連勝と行きたいところだ。