ロシア・ワールドカップ ３位決定戦
ベルギー－イングランド
７月14日（土）17:00（日本時間23:00）キックオフ／サンクトペテルブルク

　英国のブックメーカー『ウィリアム・ヒル』の勝利オッズは、ベルギーが2.20倍でイングランドが3.10倍。下馬評ではベルギーが優勢となっている。

　これには、おそらく試合日程や準決勝の戦いぶりが影響しているはずだ。
 

　10日にフランスと準決勝を戦い０-１で敗れたベルギーは、90分で決着がついたうえ、中３日で３位決定戦を迎える。これに対してイングランドは、11日にクロアチアと延長までの120分を戦っており、しかも中２日。若いチームとはいえ、体力面では明らかに不利な状況にある。

　同じグループGを１位で突破したベルギーと２位のイングランド。グループリーグの第３戦で対戦した際にはベルギーが１－０で勝利したが、この試合は両チームともに主力を温存していたためあまり参考にならない。

　イングランドは、準決勝のクロアチア戦に先発出場したジョーダン・ヘンダーソン、キーラン・トリッピアー、カイル・ウォーカーの３人がコンディションに不安を抱えており、ウォーカー以外の２人はベンチスタートになる可能性が高い。

　中盤に、守備意識の高いハードワーカー、ジェシー・リンガード、ファビアン・デルフ、エリック・ダイアーらのスタメン出場が予想されているのは、ベルギーの強力な攻撃陣を意識してのものだろう。イングランドにとっては、敵のアタックをどれだけしのげるかが勝利のポイントとなる。

　そしてこの試合最大の注目は、やはりロメル・ルカクとハリー・ケインのストライカー対決となる。現在６ゴールで得点王争いの単独トップに立つケインと、４ゴールで２位タイにつけるルカク。過去20大会中８大会で３位チームから得点王が生まれているというデータがあることからも、両ストライカーの出来が、勝敗を大きく左右する可能性は高そうだ。