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モドリッチの延長戦PK失敗も挽回! クロアチア、5人が失敗したPK戦を制し準々決勝進出!! 【ロシアW杯】

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月02日

開始4分で2つのゴールが生まれるも…

延長戦でPKを失敗した際にはがっくりとうなだれたモドリッチだったが、PK戦ではしっかり決め、勝利の後は喜びを爆発させた。 (C) Getty Images

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【7月1日・ニジニ・ノブゴロド|決勝トーナメント1回戦 クロアチア 1(3PK2)1 デンマーク】
 
 開始から1分もしないうちに、試合は動いた。ロングスローからゴール前でディレイニーが足元に収めてから左に流すと、M・ヨルゲンセンがシュート。ボールはGKシュマイケル、左ポストを経てゆっくりとゴールラインを割り、デンマークがいきなり先制点を奪った。
 
 しかしその3分後、今度はクロアチアが右サイドからの攻めから、ヴルサリコがペナルティーエリアに侵入してクロス。デンマークのクリアが味方に当たってこぼれ、これをマンジュキッチが詰めて、すぐに試合を振り出しに戻した。
 
 慌ただしかった立ち上がりを経て、試合はクロアチアのペースとなり、下がって守るデンマークの陣内でボールを回しながら、縦に抜け出すチャンスを窺い続ける。ここでは、モドリッチの存在が際立っていた。
 
 しかし20分を過ぎる頃から、デンマークは前からのプレッシャーが効果を発揮して攻勢に立ち、27分にはエリクセンのスルーパスにブライトワイトが飛び出し、フィニッシュまで持ち込む。
 
 デンマークは縦への速い攻撃が見られるようになり、前線のポウルセンやコーネリウス、ブライトワイトのフィジカルの強みやエリクセンの技術力を活かし、42分にはエリクセンが遠めからのシュートでクロスバーをヒットした。
 
 対するクロアチアは、序盤ほどボールを持てなくなったものの、29分にラキティッチの強烈なミドルから、ペリシッチの至近距離からのフリーのシュート、さらに44分にストゥリニッチの左からのクロスをラキティッチがダイレクトで合わせるなどのチャンスを作ったが、勝ち越しのゴールには結びつけられなかった。
 
 後半は立ち上がりからデンマークが攻勢に立ち、サイドを攻略して幾度も相手ゴール前にボールを運ぶ。一方のクロアチアは選手の動きが悪く、また相手の寄せの速さによってスムーズにパスを繋げず、本来の強力な攻撃を仕掛けられない。
 
 ともに決定的な場面を創出できないまま試合は膠着状態となり、ともに選手交代などで状況打破を試みる。久々のチャンスを作ったのはデンマークで、72分、ポウルセンが右からエリアに侵入してN・ヨルゲンセンへ。DFをかわし切る前にシュートを放ったが、威力を欠いてスバシッチにキャッチされた。
 
 クロアチアはボールを繋げない時間が長く続いたが、77分に右サイドの突破から多重攻撃を仕掛け、モドリッチがミドル。その直後にはレビッチが右からのカットインで強烈なシュートをシュマイケルの正面に放っていく。
 
 終盤に入って再びポゼッションを高めたクロアチアは、勝負をかけて幾度も相手ゴールに迫り、41分にはレビッチがテクニカルなドリブルでマーカーを振り切ってラストパスを通すが、デンマークは最後のところで自由なプレーを許さない。アディショナルタイムのラキティッチのミドルもわずかに外れた。
 
 デンマークのラストプレーとなったCKでこぼれ球を詰めようとしたブライトワイトのシュートも枠を捉えられず、試合は延長戦に突入。ここでもデンマークが立て続けに両サイドを抜け出し、クロスを入れ、またシェーネらがきわどいミドルでクロアチアを脅かす。
 
 一方、前半終盤になり、ようやく攻めに出たクロアチアは、104分にモドリッチの縦パスでクラマリッチがエリアに侵入してシュマイケルが辛うじてクリアするクロスを入れてから、数度のCK、モドリッチの連係からの抜け出しなどで相手ゴールに近づく。
 
 延長後半、交代したばかりのシストが惜しいシュートを放つなど、やはりデンマークがより多くのチャンスを作り出すが、114分、クロアチアはモドリッチが一瞬の閃きを見せる。彼の右足から放たれたスルーパスはレビッチに渡り、抜け出した彼はエリア内でM・ヨルゲンセンに倒された。判定はPK!
 
 しかし、勝負を決めるはずのモドリッチの右隅へのキックは、シュマイケルに読まれてキャッチされてしまった。うなだれるキャプテン……。
 
 ビッグチャンスを逸したクロアチアは、これを挽回しようと猛攻を仕掛けるも、モドリッチ、クラマリッチのシュートは、それぞれシュマイケルの正面、クロスバーのはるか上に飛んだ。そして、準々決勝へ進むチームの決定は、PK戦に委ねられることとなった。
 
 先攻のデンマークは、1番手のエリクセンがスバシッチに止められるが、クロアチアのバデリのシュートもシュマイケルの足に弾き出される。2番手はケア、クラマリッチともに成功。3番手はクローン=デーリが決めた後、モドリッチが登場し、今度は真ん中に蹴り込んでゴールネットを揺らす。
 
 4番手、シェーネ、ピバリッチはともに左隅を狙い、GKにセーブされる。そして最終キッカーの順番となり、デンマークはN・ヨルゲンセンが右への弱いキックで失敗。そしてラキティッチは左隅に流し込んで、クロアチアが11メートルの対決を制した。
 
 苦しみ抜いた末に次ラウンドへのチケットを手にしたクロアチア。準々決勝では7月7日、ソチで開催国ロシアと対戦する。
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