好調なカバーニだが、後半途中で負傷退場…

チャンスは多くなかった試合だが、それをしっかり活かしたカバーニ。1点目のスアレスとの長い距離の「壁パス」は見事だった。好調ぶりを見せただけに、怪我の具合が気になる。 (C) Getty Images
【6月30日・ソチ|決勝トーナメント1回戦 ウルグアイ 2-1 ポルトガル】
3分にB・シウバが頭でファーストシュートを放ち、6分にはC・ロナウドが下がって展開してから、B・シウバの横パスを受けてフィニッシュまで持ち込むなど、ポルトガルが立ち上がりから積極的に攻めるが、先制点はウルグアイにもたらされた。
7分、速い攻めから右サイドのカバーニが逆サイドのスアレスに長い横パスを通す。スアレスは勝負を仕掛けると見せかけて切り返し、ゴール前に強めのクロス。これにカバーニが頭で合わせ、ゴール右隅に突き刺した。
3分にB・シウバが頭でファーストシュートを放ち、6分にはC・ロナウドが下がって展開してから、B・シウバの横パスを受けてフィニッシュまで持ち込むなど、ポルトガルが立ち上がりから積極的に攻めるが、先制点はウルグアイにもたらされた。
7分、速い攻めから右サイドのカバーニが逆サイドのスアレスに長い横パスを通す。スアレスは勝負を仕掛けると見せかけて切り返し、ゴール前に強めのクロス。これにカバーニが頭で合わせ、ゴール右隅に突き刺した。
ウルグアイはいつも通り、全体の守備が良く、前線の2人ですら相手にプレッシャーをかけ、時に奪い取ってチャンスに結びつける。攻撃では主にカウンターで敵陣深くに侵入。22分にはゴール正面のFKをスアレスがゴール右隅に飛ばし、GKルイ・パトリシオの牙城を脅かした。
ポルトガルはポゼッションでは上回るものの、要所を押さえられて決定的なチャンスは作れずに前半を終えることとなった。
ともに守備時での相手への寄せが速く、クロスやシュートをブロックする場面が非常に多い試合。後半はポルトガルが立ち上がりから攻勢に立ち、ウルグアイをゴール前に押し込んだまま、55分にショートコーナーからペペがヘディングシュートでゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。
追いついたポルトガルは一気呵成に勝ち越しを狙って攻勢を維持するが、ウルグアイはチャンスを見逃さない。62分、自陣でのゴールキックから相手ペナルティーエリア前のベンタンクールにボールが渡り、左に横パス。これをカバーニが右足で巻くようなシュートでゴール右隅へ鮮やかに流し込んだ。
再び追う立場となったポルトガルは、長く敵陣でプレーを続け、幾度もゴール前にボールを入れていく。70分にはゲレイロが入れたクロスから、B・シウバがこぼれ球を詰めるも、ボールはクロスバーを大きく越えていった。
ウルグアイは直後、カバーニが足を痛め、C・ロナウドの肩を借りながらピッチを出て、そのままストゥアニと交代することとなった。
ポルトガルの攻撃は時間の経過とともに激しさを増し、左右のサイドの攻略から可能性を感じさせるクロスを幾本も入れ、またコースが空けばミドルを狙っていくが、最後まで相手の守備の壁は崩れることがなかった。
ウルグアイは「堅守速攻」を最高のかたちで体現化し、欧州王者を下した。準々決勝では7月6日、ニジニ・ノブゴロドでフランスと対戦する。