王国ブラジル相手にコスタリカはいかに振る舞ったのか。データが物語るその「大健闘」

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年06月23日

ポゼッション率でもシュート数でも圧倒されたが…

あと一歩までブラジルを追い詰めたが、2連敗でGL敗退が決まってしまった。コスタリカは今大会屈指のグッドルーザーだ。(C)Getty Images

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 後半アディショナルタイムに2ゴールを浴び、あと一歩のところで殊勲の1ポイントを逃がした。王国ブラジルが面目躍如の勝利を飾った一方で、称えられるべきは“格下”コスタリカの堂々たる戦いぶりだろう。
 
 堅固な守備ブロックを形成し、セレソン自慢の両翼(ネイマールとウィリアン)を徹底マークで封じ込む。エリア内への侵攻を人垣で食い止め、アーリークロスに対しては高さと強さで跳ね返し続けた。後半はさらにボール支配で圧倒されてシュートの雨あられを浴びたが、守護神ケイラー・ナバスのファインセーブを軸に均衡を破らせなかった。
 
 最後はフィリッペ・コウチーニョとネイマールにゴールを許して黒星を喫し、無念の2連敗。1試合を残してグループリーグ敗退が確定してしまったが、0-1で苦杯を舐めた初戦のセルビアでも大健闘を見せたコスタリカは、間違いなく今大会のグッドルーザーである。

 
 ブラジル戦のゲームスタッツが、その“効率性”を浮き彫りにする。
 
 ポゼッションは33%対67%と圧倒され、シュート数でも4本対23本と大差が付いた。しかしなが、枠内シュートを見ると、コスタリカは4本すべてでゴールマウスを捉えている。かたやブラジルは9本にとどまり、フィニッシュ精度の高いワールドクラスが揃う王国がどれだけ焦燥に駆られ、普段通りのプレーができていなかったかが分かる。コーナーキックも1本対10本と尋常ではない回数に対応したが、ナバスを中心にすべてを阻止した。
 
 パス本数も凄まじい差が付いた。コスタリカが総数277本だったのに対し、ブラジルは743本。成功率も前者が71%で、後者が90%と凌駕する。すなわちブラジルは完全にポゼッションで支配し、パスワークでもミスは少なかったが、崩し切る前にシュートを撃たされていた感が強い。そういう見方はできないだろうか。
 
 激しい肉弾戦を裏付けるように、球際の局面は互角だった。ボール奪取回数はコスタリカが38回で、ブラジルが43回とほぼ変わらない。ファウルの回数も11回と同じだ。75分過ぎにはPKのジャッジがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消される幸運にも恵まれたが……。最後は地力の差に屈した。
 
 ロシアで確かな爪痕を残したコスタリカだが、このまま無得点で終わるわけにはいかない。最終戦のナイジェリア戦ではしっかり勝ち星を掴み、胸を張って帰国の途に着きたいところだ。
 

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