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VAR導入の影響が早くも表われた? 退場やオフサイドは減少、PKとセットプレー得点率はアップ【ロシアW杯】

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年06月21日

隠れたプレーがスルーされなくなった結果…

W杯史上初めて導入されたVARは、サッカーに新たな傾向を生み出すかもしれない。大会後、どのような数値が残されるか興味深い。 (C) Getty Images

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 ロシア・ワールドカップ(W杯)は6月19日(現地時間)、ポーランド対セネガルの一戦をもって、グループステージ第1節の全試合を終了した。
 
 今大会から「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入され、W杯は新たな時代に突入した。歴史はすでに動き出している。16日のフランス対オーストラリア戦を皮切りに、何度かVARで判定が修正された。賛否両論あるものの、この流れは今後もおそらく変わらないだろう。
 
 全てがVARの影響かどうかは分からない。だが、英紙『Telegraph』が19日、幾つか興味深い数字を紹介している。PKの数もそのひとつだ。
 
 同紙によると、今大会のPKは1試合平均にして0.56。1966年大会以来、52年ぶりのハイペースという。2006年大会や10年大会では、同じグループステージ第1節終了時でのこの数字が0.06だった。今大会では、見逃されていたPKが与えられるようになったということかもしれない。
 
 レッドカードの少なさも特徴的だ。コロンビア戦での日本の歴史的勝利にカルロス・サンチェスの退場が大きく影響したのは周知の通りだが、これが今大会で初めての退場劇だった。つまり、16試合で主審がレッドカードを出したのは1回のみ。1試合平均0.06は、第1節で退場者が出なかった86年大会以来の少なさという。
 
 オフサイドが少ないのも興味深い。今大会はここまで、1試合平均2.81回と史上最少。これまでの記録は、66年大会の3.13回だった。FIFAは大会前、得点に繋がった場合にVARが介入できるよう、際どいオフサイド判定で旗を上げないように指示しているが、その影響だろうか。
 
 また、セットプレーからの得点率は55.3パーセントと、前回から25パーセントも増えた。これまではペナルティーエリア内での“隠れたファウル”もあったが、VAR導入によってユニホームを引っ張る行為などが減り、セットプレーで得点に繋がりやすくなっているという可能性はある。
 
 もちろん、全てにVARの存在が関係するわけではないだろう。一巡したばかりで、大会を通じたデータを待つ必要もある。だが、VAR導入の影響は、すでに出始めているのかもしれない。
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