「ナイスシュート」「多くの良いパス」

試合後、ルーテンベック監督と喜びを分かち合った大迫。2試合連続でダメージの残る敗戦を喫した後の快勝。この勢いを再開後のリーガでも持続させていきたい。次節はアウェーでのホッフェンハイム(7位)戦だ。 (C) Getty Images
3月18日(現地時間)に行なわれたブンデスリーガ第27節でケルンはレバークーゼンを2-0で下し、3節から定位置となっていた最下位からついに脱出した。
この試合、大迫勇也は9分にビッテンコートの左からのクロスを受け、ドイツ代表GKレノの牙城を崩して貴重な先制点を挙げ、立ち上がりから攻撃的だったケルンにさらなる勢いをもたらした。
この試合、大迫勇也は9分にビッテンコートの左からのクロスを受け、ドイツ代表GKレノの牙城を崩して貴重な先制点を挙げ、立ち上がりから攻撃的だったケルンにさらなる勢いをもたらした。
この場面だけでなく、前線でボールを受けると相手の厳しいマークを受けながらもしっかりキープして世界に味方に繋ぐ他、相手の急所を突くパスも連発、さらにいつも通り、絶妙な位置取りで味方からボールを引き出していった。また守備では、執拗なチェイシングとプレッシングで、ケルンの高い位置からの多重攻撃を可能にした。
勝利の立役者となった大迫に対し、ケルン地元紙『EXPRESS』は「リードを奪うナイスシュート。攻撃的な試合を展開する上で重要な役割を担った」と、左サイドからチャンスを量産したビッテンコートとともに最高評価を与えた。
別の地元紙『Kolner Stadt-Anzeiger』は「全てが成功したわけではないが、多くの良いパスを通した」とこちらも高評価。ゴールについては、レノがボールに触れたものの抑えられなかったことから、「レノのサポートを受けたと言ってもいいゴール」と綴っている。
最高殊勲者に大迫を選定したのは、ブンデスリーガの公式サイト。「ケルンがこの試合で放った8度の決定的なシュートのうちの6度で、大迫は関与。そして最多の3本のシュートを放った。この試合の野心的な主人公」と称賛した。
ハンブルクを抜いて順位を上げたケルン。16位マインツ(15位ヴォルフスブルクも同勝点)との勝点差は5であり、レバークーゼン戦のようなプレーをすれば、残り7試合で自動降格圏内(17位以下)はもちろん、2部リーグ3位との入れ替え戦(16位)を免れることも十分に可能だろう。
そして、そのためには大迫のコンスタントな活躍が不可欠となる。代表ウィークでは日本代表の一員として親善試合に臨む彼が、ケルンに帰って来てからも好調を維持できるか。終盤戦に突入するリーガにおいて、チームの命運の左右する日本人FWから目が離せない。