[Ｊ１リーグ２節]浦和１－２広島／３月４日／埼玉
 
　Ｊ１リーグ２節の浦和対広島が４日、埼玉スタジアム2002で行なわれ、広島が２－１で逆転勝利を収めた。
 
　試合は０－０で迎えた前半終了間際の43分、右サイドに人数をかけて押し込んだ浦和が先制点を奪う。長澤和輝のスルーパスを受けたマルティノスがエリア内に侵入してクロスを供給。これは広島ＤＦにクリアされたが、こぼれ球を拾った遠藤航がワンフェイク入れて相手をかわし、優しいクロスを上げる。中央で待っていたのは青木拓矢。確実に頭で合わせてネットを揺らした。
 
　後半も一進一退の攻防が続いたが、66分に広島が同点に追いつく。高い位置でボールを持った川辺駿が、そのままドリブルでペナルティエリア内に持ち込み、低く鋭いパスを中央に折り返す。このボールはＧＫ西川周作に阻まれるも、こぼれ球を柴崎晃誠が拾ってゴール左に突き刺した。
 
　一方、ゲームを振り出しに戻された浦和は、丁寧にビルドアップしつつ、機を見て縦パスを入れてチャンスをうかがう。77分には青木のフィードを受けたズラタンが決定機を迎えた。しかし、このチャンスを逃すと直後の79分。広島に逆転ゴールを許してしまう。
 
　前線でボールを持った広島の川辺が、またもドリブルで仕掛けてエリア内に侵入。相手と交錯してボールがこぼれたところに稲垣祥が飛び込み、ＤＦのクリアをブロックしてゴールにねじ込んだ。
 
　その後、浦和は途中出場の武富孝介がバー直撃のシュートを放つなどチャンスを作ったが、ゴールはならず。そのまま２－１で試合は終了した。
 
　広島は開幕戦に続く２連勝で２位に浮上。前節のFC東京戦に引き分けた浦和は、またも勝利を逃し、13位に順位を下げている。

【浦和 １－２ 広島 PHOTO】鮮やかな逆転劇。広島がアウェーで浦和を撃破