【スタイル分析】ポジション順守の意識が安定感を生み出す|ロシア

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2014年05月24日

ディテールにこだわるカペッロのチーム作り。

アレクサンドル・ココーリン (C) Getty Images

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 イタリアの名将カペッロがディテールにまでこだわり、派手さはないが堅実無比なチームを作り上げた。ポルトガルと同居した欧州予選は、10試合すべてを1失点以内で乗り切り首位通過。特に個人の打開力に依拠したチームに滅法強く、懸念されていたベテランCBコンビのスピード不足が致命傷となる場面は見られなかった。
 
 システムはほぼ一貫して4-3-3を採用。ボールサイドと逆側のサイドアタッカーが内に絞って守備を意識したポジションを取るなど、攻守のバランスがつねに保たれている。
 
 両SBが攻め上がる機会は限定的で、ダイナミズムやスペクタクルには乏しい。それでも中盤の手堅いパスワークを起点に、バイタルエリアで3~4人が効果的に絡む仕掛けはなかなかの破壊力を誇る。
 
 強みは安定感だ。守備はプレッシング主体ながら、高い位置から無闇に追うような真似はせず、攻めては激しいポジションチェンジのない省エネスタイルのため、90分を通して運動量が落ちない。さらにカペッロ監督が3人の交替枠を有効に使いムラのないパフォーマンスを実現している。
 
文:河治良幸
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