乾のエイバルが劇的ロスタイム弾で連勝!暫定ながらEL出場圏内の6位に浮上する

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月11日

誰もがスコアレスドローを確信した終了間際に…。

左サイドで献身的な動きを見せた乾だが、レガネスの堅守を崩すことができず、85分にピッチを退いている。(C)Getty Images

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 現地時間2月10日に実施されたリーガ・エスパニョーラ23節、レガネス対エイバルの一戦は、アウェーのエイバルが1-0で勝利。乾貴士はリーガでは15試合連続となる先発出場を果たし、85分までプレーした。

 前節終了時点で12位のレガネスは、守備力を売りとするチーム。ここまでの失点21はレアル・マドリーと同数で、アトレティコ・マドリー(9失点)、バルセロナ(11失点)に次いでリーグ3位タイの少なさを誇る。

 前節でセビージャから大量5ゴールをもぎ取り、7位にまで順位を上げたエイバルがそのレガネスをどう攻略するかが焦点となったこのゲーム、前半はホームのレガネスのペースで進んだ。

 アレクサンデル・シマノフスキという絶対的なエースを長期間怪我で欠くレガネスは、それが勝つための唯一の手段であるかのように、この日も守備に徹した。ファウルすれすれの激しい当たりで相手からリズムを奪い、しっかり整備されたMFとDFの2ラインが、エイバルの生命線でもある両サイドからのアタックを跳ね返す。

 エイバルは前半、62%とボール支配率で圧倒し、敵のシュートをゼロに抑えながらも、完全に攻めあぐねていた。後半突入後、レガネスがノルディン・アムラバト、ナビル・エル・ザハルと立て続けに攻撃的な選手を送り込んだこともあり、前半よりは敵陣深くまで攻め込めるようになったものの、それでもなかなかフィニッシュまでは到達しない。

 左MFで先発出場した乾も、得意のドリブルとクロスで何度かチャンスを作ろうという動きは見せたが、ゴールをこじ開けることはできず。82分にフリーで放ったシュートも、力なくGKイバン・クエジャールの腕に吸い込まれた。その3分後、イバン・アレホとの交代でピッチを退いている。

 一方、スコアレスドローで終わるかに思われた試合は、ロスタイム突入後に劇的ドラマが用意されていた。退場者を出し、ひとり少なくなったレガネスDF陣を攻め立てたエイバルが、終了数秒前に獲得したコーナーキックのチャンスから決勝点をもぎ取ったのだ。

 殊勲者は前節のセビージャ戦でもゴールを決めたCBのイバン・ラミス。土壇場で勝点3をもぎ取ったエイバルは、暫定ながらヨーロッパリーグ出場権の6位に浮上。ホセ・ルイス・メンディリバル監督が第一の目標として掲げる「勝点40」まで、あと5ポイントとしている。
 
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