「好きな選手はネイマールやコウチーニョといった巧いタイプ」
[高校サッカー選手権・1回戦]明秀日立3-0高知西/12月31日/ゼットエー
文字通り鮮烈な一撃だった。
キックオフからロングボールで攻め込んだ明秀日立(茨城)がゴール正面でFKを得る。キッカーの荒井慧伊大(3年)が右足を振り抜くと、ボールはきれいな弧を描いてゴールマウスへ。開始4分の先制弾だった。
「壁が大きかったので、まともに蹴っても跳ね返されると思いました。ファーサイドを狙って、良いコースに飛べば入ると思って蹴りました。初戦ということもあってチームの雰囲気は硬かった。そのなかでゴールを決められて、勢いを出せたのかなと。ただ、その後2点目を取るチャンスで決められなかった。そこは甘い部分だと思っています」
本人の言葉通り、やや硬さが見られたイレブンを活気づける見事なゴールだった。そして実は、これが公式戦で初めて沈めた直接FKだという。自身も驚いたとのことだが、全国の舞台で決めてみせるあたりに強心臓ぶりがうかがえる。
目を引いたのは、直接FKだけではない。優雅に相手をかわすドリブル、懐の深いボールキープ、機を見たスルーパス。攻撃の起点として君臨し、大きな存在感を放っていた。このプレースタイル、そして背番号27……。もしかして、あのアルゼンチン代表が好きなのだろうか。
「好きな選手はネイマール(パリSG)やコウチーニョ(リバプール)といった巧いタイプ。ハビエル・パストーレ(パリSG)? 彼も好きです。アルゼンチンの選手はとても好きで、よく動画で見ています」とのことだったが、背番号27はパストーレを真似た訳ではなく、「小学生のころからずっと着けていて……。格好良い番号だと思っています(笑)」と明かしてくれた。
ワールドクラスの技巧派から日々学ぶチャンスメーカーは、全国ベスト8という目標に向け、「昨年からずっと目標としてきた。絶対に達成したい」と短い言葉のなかに強い意志を込めた。次戦(1月2日)の相手は石川県代表の星稜。本田圭佑(パチューカ)の母校としても知られる名門相手にどんなパフォーマンスを見せてくれるか、注目したい。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
文字通り鮮烈な一撃だった。
キックオフからロングボールで攻め込んだ明秀日立(茨城)がゴール正面でFKを得る。キッカーの荒井慧伊大(3年)が右足を振り抜くと、ボールはきれいな弧を描いてゴールマウスへ。開始4分の先制弾だった。
「壁が大きかったので、まともに蹴っても跳ね返されると思いました。ファーサイドを狙って、良いコースに飛べば入ると思って蹴りました。初戦ということもあってチームの雰囲気は硬かった。そのなかでゴールを決められて、勢いを出せたのかなと。ただ、その後2点目を取るチャンスで決められなかった。そこは甘い部分だと思っています」
本人の言葉通り、やや硬さが見られたイレブンを活気づける見事なゴールだった。そして実は、これが公式戦で初めて沈めた直接FKだという。自身も驚いたとのことだが、全国の舞台で決めてみせるあたりに強心臓ぶりがうかがえる。
目を引いたのは、直接FKだけではない。優雅に相手をかわすドリブル、懐の深いボールキープ、機を見たスルーパス。攻撃の起点として君臨し、大きな存在感を放っていた。このプレースタイル、そして背番号27……。もしかして、あのアルゼンチン代表が好きなのだろうか。
「好きな選手はネイマール(パリSG)やコウチーニョ(リバプール)といった巧いタイプ。ハビエル・パストーレ(パリSG)? 彼も好きです。アルゼンチンの選手はとても好きで、よく動画で見ています」とのことだったが、背番号27はパストーレを真似た訳ではなく、「小学生のころからずっと着けていて……。格好良い番号だと思っています(笑)」と明かしてくれた。
ワールドクラスの技巧派から日々学ぶチャンスメーカーは、全国ベスト8という目標に向け、「昨年からずっと目標としてきた。絶対に達成したい」と短い言葉のなかに強い意志を込めた。次戦(1月2日)の相手は石川県代表の星稜。本田圭佑(パチューカ)の母校としても知られる名門相手にどんなパフォーマンスを見せてくれるか、注目したい。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)