【天皇杯】横浜、磐田ともに堅守が光った一戦は、粘り強く戦ったトリコロールに軍配

カテゴリ:サッカーダイジェスト編集部

梶山大輔(サッカーダイジェスト)

2017年10月25日

磐田の決定機はオフサイドとポストに阻まれる。

キレのあるドリブルが冴えた遠藤(右)は、先制点の起点になった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[天皇杯準々決勝]横浜1-0磐田/10月25日(水)/ニッパツ
 
 天皇杯準々決勝の4試合が25日、各地で行なわれ、横浜F・マリノスとジュビロ磐田の一戦は、横浜が1-0で勝利を収めた。
 
 両チームともに4-2-3-1の布陣でスタート。キックオフからペースを握ったのは磐田だった。奪ったボールを前線へ素早く展開し、横浜ゴールに迫る。 
 
 磐田は5分に山田大記が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われたが、11分にスルーパスを受けたアダイウトンが右足でシュート。45分には、中村俊輔の直接FKでゴールを襲うなど攻撃の手を緩めない。また、前半終了間際にはCKから藤田義明が押し込んだが、オフサイドの判定でノーゴールだった。
 
 一方の横浜は、右サイドの遠藤渓太がキレのあるドリブルでチャンスメイク。16分のバブンスキー、43分の前田直輝のシュートはどちらも枠を捉えられない。コンパクトな守備からカウンターを狙ったが、連動性を欠き、決定的なチャンスを作るには至らなかった。
 
 後半も磐田が攻勢に立つ。46分に上原力也、上田康太が立て続けにシュートを放つと、その直後にはパスワークから中村がループで狙う。対する横浜は、54分にバブンスキーのCKを栗原勇蔵がヘッドで叩くが、DFのブロックに遭う。
 
 その後は膠着した時間帯が続く。互いにポゼッションから崩そうと試みるが、リーグ最少失点を誇る両軍だけに、守備が破たんする気配は見られない。
 
 このまま延長戦に突入するかと思われたが、81分に試合が動く。バブンスキーのサイドチェンジを受けた遠藤が右足でクロスを放つと、カバーに入った高橋祥平に当たってゴールへ。横浜が待望の先制点をゲットした。
 
 追いつくしかない磐田は松浦拓弥を投入し、打開を図る。だが、横浜の集中は途切れず。逆にカウンターを許す苦しい展開となり、藤田のシュートもポストを叩くなどゴールを割れず。緊迫感のある好ゲームは、1-0で横浜に軍配が上がった。
 
取材・文:梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
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