【日本代表】吉田麻也が「やっかいでした」と振り返る豪州のキーマンは?

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年08月30日

「セカンドボールを彼が拾って、味方が攻め上がる時間を作る」

機を見た攻め上がりで攻撃に変化をつけられる吉田だが、オーストラリア戦は「後ろに集中したほうがいい」と守備に専念するつもりだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト編集部)

画像を見る

 代表合宿に合流する直前のプレミアリーグでの試合で、サウサンプトン所属の吉田麻也はアウェーでのハッダースフィールド戦にフル出場。0-0のスコアレスドローに終わったが、盤石のディフェンスで失点を許さず、チームの勝点1獲得に貢献した。
 
 敵のハッダースフィールドには、オーストラリア代表の中盤を構成するアーロン・ムーイがいた。8月31日の大一番を前に“リハーサル”をこなしたわけだが、吉田はこの冷静沈着なプレーメーカーの印象について次のように語る。
 
「チームの中心というのもあるんでしょうけど、プレーに顔を出す機会や、ゴール前で絡むシーンが多かった。それと、上手くタメを作られましたね。相手はロングボールが多いチームで、セカンドボールを彼が拾って、味方が攻め上がる時間を作る。やっかいでした」
 
 今のオーストラリアは、以前に比べると“繋ぐ”チームになった。ただ、状況によっては、フィジカルの利を生かしてロングボールを使ってくる場合もあるだろう。最終ラインで吉田が懸命に撥ね返しても、中盤のムーイにそのこぼれ球を回収され二次攻撃を受けるようなら、それこそ“やっかい”な展開だが、ハッダースフィールド戦が良いシミュレーションとなり、吉田としてもすでに対策を練っているはずだ。
 
 ちなみに、この試合で吉田は終了間際にビッグチャンスを迎えている。左サイドのクロスを丁寧に右足ボレーで合わせる――しかし、ボールは枠を捉え切れなかった。
 
「ちょっと点が遠いんですよね(笑)。FWみたいな発言だけど」
 
 この決定機の起点となったのは、吉田自身だった。センターサークル付近からするするとドリブルで攻め上がり、左サイドに展開。そのままゴール前に侵入して、シュートに至った。
 
 オーストラリア戦でも、CB吉田のゴールへの果敢なアプローチが攻撃に厚みをもたらすかもしれないが、本人はあまり乗り気ではないようだ。
 
「うーん、極力、そういうシーンは減らしたいですね。後ろに集中したほうがいい。あの時(ハッダースフィールド戦)は、攻めあぐねていて、何か違いを作らなければいけないなと思ってそうしたんです。オーストラリア戦は、前の選手が取ってくれるのが一番いい」
 
 あくまでも、守備に徹する構え。不動のディフェンスリーダーである吉田を軸に強固な壁を築き、ゴールを死守する。そしてタレント揃いのアタッカー陣が点を取る。攻守が噛み合った内容で、ロシア行きのチケットを勝ち取りたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【日本代表PHOTO】豪州・サウジ戦へ向けた招集メンバー27人

【PHOTO】日本サッカーを彩る美女サポーターたち♥
【関連記事】
【セルジオ越後】オーストラリア戦はハリルの度胸が試される。先発で杉本を使うべきだ
【日本代表】本田圭佑は豪州戦のスタメンに値するのか?
【日本代表】慣れ親しんだ“勝たなければいけない”。吉田麻也は「いつも通り」豪州戦に挑む
「大一番は慣れている」柴崎岳が2年ぶりの代表復帰で逞しさを垣間見せる
【日本代表】“セレッソライン”開通か。杉本健勇が「一緒にプレーするのが楽しみ」と明かした選手とは

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ