【日本代表】高難度ヘッドを決めた大迫勇也が挙げた、W杯出場への3つの課題とは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2017年06月14日

「ボール回しが、後ろ、後ろになってしまった」

技ありの先制ヘッドを決めた大迫だが、いくつものチームの課題を挙げていた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部))

画像を見る

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-1 イラク/6月13日/PASスタジアム
 
 日本のCF大迫勇也が開始8分、本田圭佑のCKにヘッドで合わせた先制ゴールを奪取。日本代表通算6ゴール目が、ワールドカップに近づく一撃となった。
 
「触るだけのボールを入れてくれた。良いボールが来たので、ニアで触れば入るかなと思った。イメージどおり決まりました」
 
 下がりながら合わせる難易度の高いヘディングシュートだったが、そのように大迫は決めて当たり前のように振り返った。その一方で、6日前のシリアとの親善試合に続いて、この日も、彼の口からこぼれたのはいくつもの課題だった。
 
「(チーム全体が)ちょっと後ろに重心がかかりすぎてしまった」
「ボール回しが、後ろ、後ろになってしまった。チーム全体で1-0で勝とうという時に失点してしまった」
 
 試合開始早々に先制できたことや猛暑や不慣れなメンバーとの連携不足の影響もあり、守備をベースにする受け身の戦いが続いてしまった。そのため、推進力を欠いたことを反省点に挙げた。

 そのうえで、「1点取ったあと、さらにプレッシャーをかけたかった。暑さもあったが、それは相手も一緒。もう少し我慢して、前にとどまるべきだった。僕が孤立してしまった気はするが……」。全体のラインが下がってしまったことを反省点に挙げた。
 
 大迫は攻撃パターンについても次のように指摘した。
 
「(本田)圭佑さんのサイドでチャンスを作れましたけど、それ以外、なかなかできなかった。もっとバリエーションを増やしたいし、選手間で意思疎通を図りたい」
 
 ▽チームの重心が下がりすぎてしまったこと▽大迫自身がもっと高い位置でプレーすべきだったこと▽攻撃パターンが限られたこと――大迫はこの3点を改善点に挙げていた。
 
 当面の目標であるワールドカップ出場は、あと2試合、勝点3以上でOKという状況。残すはオーストラリア、サウジアラビアという強豪との対戦だが、上記のテーマを改善できれば十分達成可能だ。
 
「追い込まれた立場にあるが、これをむしろチャンスと捉えたい。次、勝てば決められる。チームとして、いい方向に向かって行けるはず」
 
 ホームで決着をつける――。日本のエース大迫は淡々とだが、力強く決意を示した。
【関連記事】
【セルジオ越後】コンディション調整も采配も問題あり。ある意味、引き分けで御の字だよ
【イラク戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、釜本邦茂、本田や大迫の想い、プレー分析、採点&寸評、PHOTOギャラリー etc.
【イラク戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、釜本邦茂、本田や大迫の想い、プレー分析、採点&寸評、PHOTOギャラリー etc.
FIFA公式サイトがイラク戦の前半を総括「主導権は日本。大迫が鮮やかなヘッドで決めた」
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
【日本代表】良かった?悪かった?賛否両論、CF大迫勇也は「危機感のほうがある」  

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ