［ロシアワールドカップ・アジア最終予選］日本 １-１ イラク／６月13日／PASスタジアム

　英国サッカー専門誌『FourFourTwo』のウェブサイトが、ワールドカップ・アジア最終予選のイラク対日本戦をレポート。「日本は１－０のリードを守り切れず、残りの２試合を難しくした」と銘打ち、同点ゴールを浴びた日本ディフェンス陣を酷評した。
 
　開始８分で日本が奪った先制点を「キャプテンである本田圭佑の繰り出したコーナーキックがものの見事に大迫勇也の頭を捕らえ、モハメド・ガシド（キーパー）をあっさり破った」と描写した。個のタレントと組織力で優る日本のペースで試合が進み、勝利は確実かと思われたが、後半に状況が一変。「日本はアドバンテージをひたすら守ろうと後方に引きすぎ、まるで野心が感じられなかった。一気に仕留めようと思えばできたが、それをしなかった彼らは、やがて手痛い報いを受けるのだ」と断じた。
 
　73分の失点シーンを「お粗末な守備だった」とばっさり。「吉田麻也が川島永嗣に捕球させようとしたが連携が取れずにこぼれ、マハディ・カミルに難なく蹴り込まれた。（予選突破の）望みを絶たれていたイラクに５つ目のポイントを付与したのだ」と書き綴った。
 
　アディショナルタイムの本田の決定機は「後半に枠内に飛ばした唯一のビッグチャンスだったがゴールキーパーの正面を突いてしまい、ドラマチックな結末とはならなかった。オーストラリア、サウジアラビアと戦う残り２戦にすべてを賭けることとなった」と締めた。
 
　イラクと引き分けた日本だが、グループＢで首位をキープ。勝点を17に上積みし、オーストラリアとサウジアラビアが勝点16で続く。次のオーストラリア戦（８月31日／ホーム）に勝利すれば、ワールドカップ出場が決定。残る２試合はそのオーストラリア戦と、９月５日のサウジアラビア戦（アウェー）だ。

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