ゴールの“匂い”は漂っていたが…。
[CL決勝]ユベントス 1-4 レアル・マドリー/6月3日/ナショナル・スタジアム(カーディフ)
古巣R・マドリーの元同僚が誇らしげにビッグイヤーを掲げる姿を、ゴンサロ・イグアインはどんな思いで見つめていたのだろうか。
今回のCL決勝は、代表を含めイグアインにとっては四度目となる国際トーナメントでのファイナルだった。最初は2014年のブラジル・ワールドカップ(対ドイツ)、二度目は15年のコパ・アメリカ(対チリ)、三度目は16年のコパ・アメリカ・センテナリオ(対チリ)。だが、いずれの試合でもチームを導くゴールを挙げられず、準優勝に終わった。そして、イグアインはこんな不名誉なレッテルを貼られるようになる。
「決勝で輝けない男」
そうした“決勝の呪縛”を解き放つべく、イグアインは今回のファイナルに相当な意欲を持って臨んでいたはずだ。モナコとの準決勝第1レグでは2得点を挙げるなど調子は上向きで、マッシミリアーノ・アッレグリ監督も「おそらくイグアインが点をとる」と大きな期待を寄せていた。
実際、コンディションは良く、2分にヘディングでファーストシュートを放てば、その1分後にはダブルタッチでカゼミーロをかわし強烈な中距離弾を放つ。これは惜しくもGKケイラー・ナバスの好守に阻まれたが、いわゆる“ゴールの匂い”は漂っていた。
1点ビハインドで迎えた27分には、丁寧な落としでマリオ・マンジュキッチの同点ゴールをアシスト。あとは自身がゴールを決めるだけだったが、これ以降にイグアインの見せ場はほぼ皆無だった。R・マドリーが盛り返した後半はボールに触れる機会すらほとんどなく、チームも1-4で敗れた。
イグアインはまたしても決勝でゴールを決められなかった。しかし、パフォーマンス自体は過去3戦と異なり、嘲笑の対象となるほど酷くはなかった。いつか訪れるであろう“5度目のファイナル”でこそ、汚名を返上してくれることを期待したい。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
古巣R・マドリーの元同僚が誇らしげにビッグイヤーを掲げる姿を、ゴンサロ・イグアインはどんな思いで見つめていたのだろうか。
今回のCL決勝は、代表を含めイグアインにとっては四度目となる国際トーナメントでのファイナルだった。最初は2014年のブラジル・ワールドカップ(対ドイツ)、二度目は15年のコパ・アメリカ(対チリ)、三度目は16年のコパ・アメリカ・センテナリオ(対チリ)。だが、いずれの試合でもチームを導くゴールを挙げられず、準優勝に終わった。そして、イグアインはこんな不名誉なレッテルを貼られるようになる。
「決勝で輝けない男」
そうした“決勝の呪縛”を解き放つべく、イグアインは今回のファイナルに相当な意欲を持って臨んでいたはずだ。モナコとの準決勝第1レグでは2得点を挙げるなど調子は上向きで、マッシミリアーノ・アッレグリ監督も「おそらくイグアインが点をとる」と大きな期待を寄せていた。
実際、コンディションは良く、2分にヘディングでファーストシュートを放てば、その1分後にはダブルタッチでカゼミーロをかわし強烈な中距離弾を放つ。これは惜しくもGKケイラー・ナバスの好守に阻まれたが、いわゆる“ゴールの匂い”は漂っていた。
1点ビハインドで迎えた27分には、丁寧な落としでマリオ・マンジュキッチの同点ゴールをアシスト。あとは自身がゴールを決めるだけだったが、これ以降にイグアインの見せ場はほぼ皆無だった。R・マドリーが盛り返した後半はボールに触れる機会すらほとんどなく、チームも1-4で敗れた。
イグアインはまたしても決勝でゴールを決められなかった。しかし、パフォーマンス自体は過去3戦と異なり、嘲笑の対象となるほど酷くはなかった。いつか訪れるであろう“5度目のファイナル”でこそ、汚名を返上してくれることを期待したい。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)