• トップ
  • ニュース一覧
  • 名将ネルシーニョを上回った尹晶煥の采配――神戸対C大阪のピッチで、いったい何が起きていたのか

名将ネルシーニョを上回った尹晶煥の采配――神戸対C大阪のピッチで、いったい何が起きていたのか

カテゴリ:Jリーグ

白井邦彦

2017年05月30日

久々の先発だった小川慶治朗ではなく、なぜ大森との交代だったのか。

C大阪に5日間で2連敗。神戸にとっては屈辱的な2試合になった。写真:川本学

画像を見る

 C大阪と5日間で2回対戦し、2度敗れた。5月24日のルヴァンカップではメンバー総入れ替えのいわば2軍に、その4日後にはフルメンバーに1-2というスコア以上に圧倒された。神戸にとっては屈辱的な2試合になったと言っていい。順位こそ8位のままだが、暫定で首位に立つ柏との勝点差は7に広がった。

 大事な一戦を前に、神戸は右サイドバックの高橋峻希が負傷。バックアッパーの藤谷壮がU-20ワールドカップでチームを離れているなか、本職がセンターバックの伊野波雅彦を起用しなければいけないという台所事情となった。さらに、左サイドバックの橋本和も離脱。こちらには何度もサイドバック経験がある松下佳貴が起用された。
 
 一見、特に問題らしきものはないように思われた。だが、C大阪の両サイドはタレント揃い。右は前に清武弘嗣、後ろが松田陸、左は前が柿谷曜一朗、後ろは丸橋祐介。個々の能力的には伊野波と松下で十分に対応できるはずだが、周りとの連係を考えるとサイドの攻防はC大阪にアドバンテージがあったように思われる。
 
 実際、前半は丸橋にいいように攻められた。21分頃にはGKキム・ジンヒョンの鋭いフィードから丸橋がコーナー付近でボールをキープ。一度は止められたが、中坂勇哉が丸橋にボールを奪われ、最後はソウザが強烈なミドルを放った。シュートはGKキム・スンギュの神セーブで阻止したものの、中坂がこの位置まで戻らされている時点でサイドのイニシアチブはC大阪が握っていたと言っていい。
 
 そして29分に失点した後もC大阪に上手くサイドを使われ続けた。たまらず36分に左サイドハーフの大森晃太郎を下げて、前線でタメが作れるウエスクレイをトップに入れた。指揮官ネルシーニョは「彼を入れたことでチームの集中力は上がった。前で起点も、タメもできて、自分たちのリズムやチャンスも次第に作れるようになった。流れを自分たちの方に引き寄せ同点にできた」と試合後にコメントしている。
 
 その通りだが、実はもうひとつポイントがあった。なぜ、久々のスタメン復帰でトップに起用された小川慶治朗ではなく、大森との交代だったのか、である。
【関連記事】
【J1採点&寸評】神戸×C大阪|2点に絡んだ山村が文句なしのMOM。神戸の渡邉も非凡なセンスを見せた
【U-20ベネズエラ戦プレビュー】16強超えへの鍵は守備! 岩崎と2トップを組むのは…
【セルジオ越後】ハリルの選手選考は矛盾が多すぎる。森重を外したのなら、なんで本田を選んだの?
【U-20展望】ベネズエラに勝てば、次の相手はアメリカ?日韓戦が実現するのは早くても…
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ