現地時間５月21日、プレミアリーグ最終節でアーセナルはエバートンに３-１と快勝した。しかし、他会場でチャンピオンズ・リーグ（CL）出場権を争っていた４位のリバプールも３-０とミドルスブラに勝利を収めたため、アーセナルは５位が確定。19シーズン連続で手にしてきたCLへの切符を逃すこととなった。
 
　試合後、指揮官のアーセン・ヴェンゲルが、「チームの精神的な環境は、まさに地獄だった。私の個人的な状況も、その一因となってしまったのかもしれない」と低迷の理由を明かすなど、アーセナルの面々の精神状態がギリギリであったことは言うまでもないだろう。
 
　CL出場権を逃した悔しさ滲ませながら帰路についた選手たちだったが、その道すがらスペイン代表DFのエクトル・ベジェリンだけは、その溜まっていた鬱憤が爆発してしまったようだ。
 
　英紙『サン』は、試合後にツイッター上にアップされた家路につくベジェリンの“とある動画”を紹介している。その動画はノースロンドンの宿命のライバルであるトッテナム・ファンが収めたものだ。
 
　ベジェリンが運転する車の横に、自車をつけた撮影者は「俺たちはチャンピオンズ・リーグ！ お前たちは……（笑）」と歌って煽る。すると、この行為に対して22歳のスペイン代表SBは、思わず中指を突き立ててしまったのだ。
 
　その場ではそれ以上のことは起こらなかったものの、動画が瞬時にツイッター上で拡散されたことを知ったベジェリンの怒りは収まらず、自身のツイッターで「僕に何か言いたいなら、何か（タイトル）を獲ってからにしろ」と応戦。このツイートに対しては、「よく言ったぞ！ ベジェリン」といった擁護するコメントがアーセナル・ファンから相次いだ。
 
　アーセナルには５月27日に行なわれるチェルシーとのFAカップ決勝でタイトルの可能性が残されている。仮にここで敗れるようなことになれば、トッテナム・ファンからの煽りが強くなることは必至。それだけにアーセナル、とりわけベジェリンとしては是が非でも戴冠を果たしたいところだろう。