５月21日、セリエA第37節でユベントスはクロトーネを３-０で下し、通算33回目のリーグ優勝を果たした。

　降格圏内の18位に沈んでいるものの、直近の７試合で５勝２分けと好調な相手をホームに迎えた首位ユーベだが、最初から主導権を握り、13分に右からのクロスを、この日が31歳の誕生日であるマンジュキッチが決めて先制を奪い、39分にはディバラが鮮やかFKをゴール右隅に突き刺してリードを広げた。

　前半の終わり頃からは相手の攻撃を許すものの、決定的なピンチを迎えることは少なく、逆に効率の良い攻めからチャンスを作りながら、危なげなく試合を進めたユーベ。83分にCKからアレックス・サンドロが頭で決め、３分のアディショナルタイムを経て、歓喜の瞬間を迎えた。

　14日にラツィオを下してコッパ・イタリアを制したユーベは、５日間で２冠を達成。そしてセリエA創設以来初となるリーグ６連覇という偉業を成し遂げた。

　35歳の偉大な守護神、ジャンルイジ・ブッフォンに率いられた守備陣は国内外のコンペティションで堅固さを誇り、攻撃ではディバラ、昨夏にイタリア史上最高額で加入したイグアインらが強力なアタッカー陣を形成し、ゴールを量産していった。

　今シーズンも圧倒的な強さを誇り、カルチョの国を完全制圧した王者ユーベ。しかし戦いは終わりではない。今後は、悲願であり1996年以来の欧州制覇を果たすため、６月３日のウェールズ・カーディフでの戦い（対レアル・マドリー）に向け、準備を積んでいくこととなる。