栄光のキャリアに幕を下ろしたラーム 「プレーこそが僕の人生だった」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年05月21日

「もうファンやスタッフのためにプレーできないのが一番寂しい」

2002-03シーズンから続いた栄光のキャリア。育成年代では将来を嘱望され、自国開催の2006年ワールドカップでは未来のスターと呼ばれたラームは、人々の期待を裏切ることなく、歴史に残る偉大な選手として最後の時を迎えた。 (C) Getty Images

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 ブンデスリーガ最終節でフライブルクを4-1で下したバイエルン。すでにリーグ5連覇を決めている彼らは、試合後にホームスタジアム、アリアンツ・アレーナの観客とともに喜びを分かち合った。

 試合後には優勝セレモニーが行なわれたが、同時にこの試合で栄光に満ちた長いキャリアに幕を閉じるフィリップ・ラームが愛するファンへ別れの挨拶を述べた。

 ブンデスリーガ9回、DFBカップ7回、チャンピオンズ・リーグ1回、クラブワールドカップ1回に加え、ドイツ代表でも2014年ブラジル・ワールドカップ優勝を果たした彼は、ファンから惜しみない拍手を送られ、チームメイトからはビールのシャワーを浴びた。

 ついにキャリアの終焉の時を迎えた33歳の偉大なキャプテンは、試合後、その万感の思いを語った。(『Sky Deutschland』より)

――◇――◇――

 今、若い仲間たちと最後の時を祝いながら、僕の心のなかでは様々な感情が渦巻いている。とてもエモーショナルな1日だ。色々な思いにかられたよ。

 僕はこれまで、素敵なファンやチームメイトとともに多くのことを経験してきた。そして最後の試合である今日は、僕の友人や家族もここに来てくれた。

 ピッチの上でプレーすることこそが僕の人生であり、チームメイトやスタッフとともにいられる時間は、僕にとって本当に特別なものだった。

 今日を楽しみにしていたけど、とても寂しい気分であることは言うまでもない。もうファンやスタッフのためにプレーできなくなるのが、おそらく今後、一番寂しいと思うことだろうね。

 この数日、リラックスして練習に取り組んできたけど、今日はとてもエモーショナルな気分だ。チームメイトたちが僕に感謝の言葉をかけてくれた時には、思わずぐっときたよ。

 チームメイトだけでなく、多くのファンやスタッフから祝福してもらえるなんて、僕は本当にラッキーな人間だよ。信じられない気分だ。

恒例となっている市役所のバルコニーでの優勝報告会。ラームが最も楽しみにしていたイベントのひとつだ。 (C) Getty Images

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