「全ての選手を残留させるのは難しい」と国家元首も認めている

パリSGの5連覇を阻んで成し遂げた8度目のリーグ制覇の価値は非常に高い。チャンピオンズ・リーグでも4強入りを果たすなど、モナコにとっては忘れられないシーズンとなった。 (C) REUTERS/AFLO
5月17日(現地時間)、フランス・リーグアン第31節(順延分)でモナコはサンテティエンヌを2-0で下し、実に17年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。
22分に新鋭キリアン・エムバペのゴールで先制すると、終了間際にヴァレール・ジェルマンがダメ押しゴール。試合終了のホイッスルが鳴ると、ホームスタジアムの「ルイ2世」は祝賀会場と化した。
「私の監督人生のなかで、最も重要な勝利だ。我々は11か月間、懸命に戦ってきた。その結果、タイトルが我々の元に転がり込んできた」と語ったのはレオナルド・ジャルディム監督。彼はまた、この勝利の価値の高さを、以下のように表現している。(『Canal+』より)
「今回のモナコの優勝は、パリ・サンジェルマンのリーグ優勝4回と同じだけの価値がある。このところ、パリが勝つのは当たり前になっていたからね」
パリSGは豊富な資金力をバックに、これまでリーグアンでは無敵の存在であり、2012-13シーズンから4連覇を果たしていたが、モナコが長く続いた一強体制を崩壊させた。
この偉業に、モナコ公国の大公、アルベール2世も大喜び。「4年前は2部リーグにいたクラブが、今、フランスのチャンピオンとして君臨している」と胸を張る。
「才能に溢れ、良いスピリットを持つ選手たちを偉大な監督が率いる、特別なチーム、それがモナコだ。今シーズンは、チームだけでなく、スタッフ、そしてサポーターたちが一丸となって戦った」
このようにクラブに関わる全ての人々を称えたアルベール2世は、選手についてはさらに「まだまだ成長の過程にある、優れた若いタレントが多い」と語る。
復活したラダメル・ファルカオらベテランの力はもちろん大きかったが、プロ2年目にして大ブレイクを果たした18歳のエムバペの他、21歳のトマ・ルマール、22歳のベルナルド・シウバなどの若い才能が、モナコ大躍進の原動力になったのは紛れもない事実である。
そうなると、懸念されるのは他クラブからの引き抜きによる主力選手の大量流出だ。エムバペはレアル・マドリーをはじめ、多くのビッグクラブから熱視線を注がれており、今夏、モナコを去る可能性は非常に高い。他の選手についても、噂は次々に出てきている。
もっとも、かつては大金を使ってビッグネームを獲得していたものの、数シーズン前から若手育成に方針を切り替えたモナコとしては、若い選手の移籍は致し方なしと考えているようだ。
「全ての選手を残留させることは難しい。何人かはチームを去ることになるだろう」
アルベール2世もこう語っているが、果たしてどれだけの選手が引き抜かれるのか。シーズンは幕を閉じたものの、これから始まる移籍市場においても、モナコは注目の存在となる。
22分に新鋭キリアン・エムバペのゴールで先制すると、終了間際にヴァレール・ジェルマンがダメ押しゴール。試合終了のホイッスルが鳴ると、ホームスタジアムの「ルイ2世」は祝賀会場と化した。
「私の監督人生のなかで、最も重要な勝利だ。我々は11か月間、懸命に戦ってきた。その結果、タイトルが我々の元に転がり込んできた」と語ったのはレオナルド・ジャルディム監督。彼はまた、この勝利の価値の高さを、以下のように表現している。(『Canal+』より)
「今回のモナコの優勝は、パリ・サンジェルマンのリーグ優勝4回と同じだけの価値がある。このところ、パリが勝つのは当たり前になっていたからね」
パリSGは豊富な資金力をバックに、これまでリーグアンでは無敵の存在であり、2012-13シーズンから4連覇を果たしていたが、モナコが長く続いた一強体制を崩壊させた。
この偉業に、モナコ公国の大公、アルベール2世も大喜び。「4年前は2部リーグにいたクラブが、今、フランスのチャンピオンとして君臨している」と胸を張る。
「才能に溢れ、良いスピリットを持つ選手たちを偉大な監督が率いる、特別なチーム、それがモナコだ。今シーズンは、チームだけでなく、スタッフ、そしてサポーターたちが一丸となって戦った」
このようにクラブに関わる全ての人々を称えたアルベール2世は、選手についてはさらに「まだまだ成長の過程にある、優れた若いタレントが多い」と語る。
復活したラダメル・ファルカオらベテランの力はもちろん大きかったが、プロ2年目にして大ブレイクを果たした18歳のエムバペの他、21歳のトマ・ルマール、22歳のベルナルド・シウバなどの若い才能が、モナコ大躍進の原動力になったのは紛れもない事実である。
そうなると、懸念されるのは他クラブからの引き抜きによる主力選手の大量流出だ。エムバペはレアル・マドリーをはじめ、多くのビッグクラブから熱視線を注がれており、今夏、モナコを去る可能性は非常に高い。他の選手についても、噂は次々に出てきている。
もっとも、かつては大金を使ってビッグネームを獲得していたものの、数シーズン前から若手育成に方針を切り替えたモナコとしては、若い選手の移籍は致し方なしと考えているようだ。
「全ての選手を残留させることは難しい。何人かはチームを去ることになるだろう」
アルベール2世もこう語っているが、果たしてどれだけの選手が引き抜かれるのか。シーズンは幕を閉じたものの、これから始まる移籍市場においても、モナコは注目の存在となる。