「最高の雰囲気でサポーターと勝利を分かち合えた」
[J1リーグ・9節]大宮 1-0 浦和/4月30日(日)/NACK
「今の順位はダービーになれば関係ない」――。
試合前、多くの選手がそう口にした。そして、今季未勝利でリーグ最下位に沈む大宮は首位を走る浦和を破り、その言葉を証明してみせた。
自身初の“さいたまダービー”で決勝ゴールを決めた茨田陽生は言う。「アップの時からいつもと違った。独特な空気が漂っていた」
歓喜は63分に訪れた。江坂にボールが入ると、茨田がダッシュ。猛然と横を走り抜けるとタイミング良くパスが供給された。
トラップしてほんの少しだけ、1メートルほど前進すると「入ってくれという気持ちで」右足を思い切りよく振り抜いた。浦和DFが伸ばした足も、GK西川周作の手もブロックし切れない。
「絶対にネットを揺らしてやろう」という想いがこもったシュートが、ニアサイドに突き刺さった。待望の先制点。この得点が、結果的に勝者と敗者を分けた。
「最高の雰囲気でサポーターと勝利を分かち合えた」と語るヒーローの脳裏に、焼き付いて離れない光景がある。それはボールがゴールを射抜いた直後、目に飛び込んできた。
「オレンジ一色のファン全員が立ち上がって喜んでくれた。あの瞬間が忘れられないくらい嬉しかった」
茨田よ、君だけではない。監督、選手、スタッフ、サポーター、記者。あの瞬間を見ていた場所や立ち位置は違えど、今季の苦しみを知る大宮関係者すべてがきっと忘れないだろう。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【さいたまダービー PHOTO】美女も盛り上げた注目ダービーは、茨田の一撃で大宮が初勝利!
「今の順位はダービーになれば関係ない」――。
試合前、多くの選手がそう口にした。そして、今季未勝利でリーグ最下位に沈む大宮は首位を走る浦和を破り、その言葉を証明してみせた。
自身初の“さいたまダービー”で決勝ゴールを決めた茨田陽生は言う。「アップの時からいつもと違った。独特な空気が漂っていた」
歓喜は63分に訪れた。江坂にボールが入ると、茨田がダッシュ。猛然と横を走り抜けるとタイミング良くパスが供給された。
トラップしてほんの少しだけ、1メートルほど前進すると「入ってくれという気持ちで」右足を思い切りよく振り抜いた。浦和DFが伸ばした足も、GK西川周作の手もブロックし切れない。
「絶対にネットを揺らしてやろう」という想いがこもったシュートが、ニアサイドに突き刺さった。待望の先制点。この得点が、結果的に勝者と敗者を分けた。
「最高の雰囲気でサポーターと勝利を分かち合えた」と語るヒーローの脳裏に、焼き付いて離れない光景がある。それはボールがゴールを射抜いた直後、目に飛び込んできた。
「オレンジ一色のファン全員が立ち上がって喜んでくれた。あの瞬間が忘れられないくらい嬉しかった」
茨田よ、君だけではない。監督、選手、スタッフ、サポーター、記者。あの瞬間を見ていた場所や立ち位置は違えど、今季の苦しみを知る大宮関係者すべてがきっと忘れないだろう。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【さいたまダービー PHOTO】美女も盛り上げた注目ダービーは、茨田の一撃で大宮が初勝利!