「着替えは公衆トイレ、ウェアは共有…」 アイルランド女子代表が劣悪な環境に猛抗議

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年04月05日

ボイコットも辞さない強気の姿勢にアイルランド・サッカー協会は…。

アイルランド女子サッカー界の劣悪な環境に、代表主将のバーンズをはじめ選手会が抗議した。(C)Getty Images

画像を見る

 アイルランド女子代表の13選手が現地時間4月4日、会見で同国サッカー協会(FAI)に待遇改善を要求。10日に開催予定のスロバキア戦のボイコットも辞さない構えだ。英『BBC』が報じた。
 
 アイルランド・プロサッカー選手協会(PFAI)の関係者も同席した会見には、2014年のFIFAプスカシュ賞(年間最優秀ゴール賞)に最終ノミネートされたステファニー・ロッチ(サンダーランド・レディース)や、昨年までアーセナルのレディースチームに在籍し、127キャップを誇る主将エマ・バーンズ(ブライトン・アルビオン)ら13選手が出席した。
 
 選手たちは会見で、トレーニング・ウェアのユース代表との共有など、待遇のひどさを主張。なかには、「試合に向かう途中に公衆トイレで着替えをしなければならなかった」との声も挙がった。
 
 PFAIは選手たちの扱いが「5流市民、FAIの靴の上に乗っている土」のようだとし、「チームの希望は試合をしないこと」と、スロバキア戦をボイコットする可能性があると明かしている。
 
 バーンズは「私たちがFAIに望むのは、仕事を離れることで報酬が支払われなくなったり、休日を失うことを選手たちが心配する必要なく、練習や代表戦に取り組めるようになること」と述べた。
 
 選手たちは代表戦開催時の報酬やチーム・ウェアの提供など、さまざまな項目に対して待遇改善を要求。報酬の要求額は、出場給が300ユーロ(約3万6000円)、勝利給が150ユーロ(約1万8000円)、そして引き分けの際は75ユーロ(約9000円)とのこと。
 
 バーンズは「女子サッカーの未来のために戦っている。私たちだけじゃない」と、世界における女子サッカーの待遇改善のための闘いだと訴えた。
 
 これに対して、FAIは声明で「国のために戦うことから身を引くと脅したことに深く失望」と選手たちを強く批判。女子A代表には「トップレベルの練習・宿泊施設、食事やフィットネス、パフォーマンスの分析、医学・理学療法でのケアといった高水準の環境を提供した」とし、近年の予算増やチャンピオンズ・リーグ優勝監督の招聘などもその一環だと主張している。
 
 平行線をたどる両者の言い分だが、はたして選手たちの劣悪な環境は改善されるのだろうか。
【関連記事】
「トッティ超え」のゼコが批判される理由とは?
「ナイキ契約選手」のベストイレブン! ネイマール、C・ロナウド、イニエスタなど豪華絢爛!
【ミラン番記者】本田圭佑は「マーケティング要員」としても不要に…
日本サッカーを彩る「美女サポーター」たちを一挙に紹介!
「俺も35歳だ…」イブラヒモビッチがLAギャラクシー移籍に傾く?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ