チャンピオンズ・リーグ（CL）史上初の偉業に貢献したバルセロナに所属するブラジル代表FWのネイマールが、「世界最高の選手：になるためには何が必要だろうか？　ブラジル代表の先輩であるカカ（オーランド・シティ）は、驚きの改名を提案した。
 
　現地時間３月８日のCL決勝トーナメント1回戦のセカンドレグで、パリ・サンジェルマンを相手に４点ビハインドという圧倒的に不利な状況を跳ね返したバルセロナ。その「奇跡」の立役者となったのが、３点が必要だった終盤に２ゴール・１アシストを記録したネイマールだ。
 
　ネイマールは88分に直接FKを決めると、ルイス・スアレスが倒されて得たPKを確実に決め、アディショナルタイムにはセルジ・ロベルトの決勝点をアシスト。戦前には不可能と思われていたベスト８進出へとバルサを導いた。
 
　サッカー史に残るに違いない大逆転劇に貢献したネイマールは、昨夏のリオ・オリンピックでも母国に悲願の金メダルをもたらしている。そんな中、先輩カカも地元メディア『Record TV』で、ネイマールが次の「世界最高の選手になるはずだ」と称賛した。
 
　そのうえで、カカは「ネイマールがレイマール（Reymar）と名前を変えたら、その可能性はもっと高まるんじゃないかな。勝利を手にしてきたブラジルの選手たちは、みんな名前がRで始まるからね」と驚きの助言をした。
 
　たしかに、名前がRで始まるブラジル人選手といえば、ロマーリオやロナウド、リバウド、ロナウジーニョといったレジェンドたちがすぐに思い浮かぶ。カカ自身も本名はリカルド（Ricardo）とRで始まる名前だ。この５人はいずれもFIFA最優秀選手やバロンドールを受賞し、「世界最高の選手」と呼ばれた時代があった。

　ちなみに、サッカー史上最高の選手のひとりと言われるペレは、Rで始まる名前ではないが愛称は「サッカーの王様」。ポルトガル語で「王様」は「Rei（レイ）」だ。
 
　もちろん、カカは冗談を飛ばしたのであろう。ただそれくらい、ネイマールが「世界最高の選手」に近づいているとも言えるだろう。同僚リオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドからその称号を引き継ぐ日は、そう遠くないかもしれない。