12月７日（現地時間）、チャンピオンズ・リーグ（CL）はグループステージ最終節の残り８試合が欧州各地で行なわれた。
 
　注目されたグループHの２位の座を懸けた争いは、リヨンとのアウェーマッチをスコアレスドローで乗り切ったセビージャが制し、2009-10シーズン以来の決勝トーナメント進出を決めた。
 
　昨シーズンはグループステージ敗退によってヨーロッパリーグ（EL）優勝を飾ったセビージャだが、今シーズンはCLで生き残ったことにより前人未到の４連覇の可能性は消えたものの、ELの“呪縛”から解かれたとも言えるだろう。なお、清武はベンチ入りしたが、出番はなかった。
 
　他の日本人選手では、ドルトムントの香川は足首の負傷でメンバーから外れた。ドルトムントはレアル・マドリーの敵地に乗り込み、前回対戦同様に２-２で引き分け、首位通過を果たした。グループステージでの総得点21は、あのバルセロナ（20点）をも上回り、32チーム中で１位の数字である。
 
　レスターの岡崎は先発フル出場を果たしたが、チームは守備が崩壊して５失点。最終節で初黒星を喫することとなったが、CL初出場にして首位での決勝トーナメント進出は十分に立派な結果である。
 
　そのレスターから大勝を飾ったポルトは、グループGの２位を確定。一方、グループステージを通して粘り強さを見せたコペンハーゲンは、次ラウンド行きの可能性を信じてクラブ・ブルージュを敵地で撃破したものの、僅差での３位でELに回ることとなった。
 
　グループAでは、前節で敗退が決まっていたトッテナムがCSKAモスクワ相手に３ゴールを奪い、ようやく２勝目を挙げている。CLでは不甲斐ない結果、内容に終わったが、この悔しさをELで晴らすことができるだろうか。
 
　こうして16強が出揃ったCL。ラウンド16の組み合わせ抽選会は12月12日にスイス・ニヨンで行なわれ、究極のノックアウトステージは来年２月14日からスタートする。
 
◇グループE
トッテナム ３-１ CSKAモスクワ
得点：ト＝アリ（38分）、ケイン（45＋１分）、オウンゴール（77分）　C＝ジャゴエフ（33分）
 
レバークーゼン ３-０ モナコ
得点：ユルチェンコ（30分）、ブラント（48分）、オウンゴール（82分）
 
順位
☆１位：モナコ 勝点11
☆２位：レバークーゼン 勝点10
△３位：トッテナム 勝点７
４位：CSKAモスクワ 勝点３
 
◇グループF
レギア・ワルシャワ １-０ スポルティング
得点：ギリェルメ（30分）
 
レアル・マドリー ２-２ ドルトムント
得点：レ＝ベンゼマ（28・53分）　ド＝オーバメヤン（60分）、ロイス（88分）
 
順位
☆１位：ドルトムント 勝点14
☆２位：レアル・マドリー 勝点12
△４位：レギア・ワルシャワ 勝点４
３位：スポルティング 勝点３
 
◇グループG
ポルト ５-０ レスター
得点者：A・シウバ（６・64分）、コロナ（26分）、ブラヒミ（44分）、D・ジョタ（77分）
 
クラブ・ブルージュ ０-２ コペンハーゲン
得点：オウンゴール（８分）、M・ヨルゲンセン（15分）
 
順位
☆１位：レスター 勝点13
☆２位：ポルト 勝点11
△３位：コペンハーゲン 勝点９
４位：クラブ・ブルージュ 勝点０
 
◇グループH
ユベントス ２-０ ディナモ・ザグレブ
得点：イグアイン（52分）、ルガーニ（73分）
 
リヨン ０-０ セビージャ
 
順位
☆１位：ユベントス 勝点14
☆２位：セビージャ 勝点11
△３位：リヨン 勝点８
４位：ディナモ・ザグレブ 勝点０

※☆は決勝トーナメント進出を決めたチーム。△はEL転入チーム

◎CLラウンド16進出チーム
アーセナル、ナポリ、バルセロナ、A・マドリー、モナコ、ドルトムント、レスター、ユベントス、パリSG、ベンフィカ、マンチェスター・C、バイエルン、レバークーゼン、R・マドリー、ポルト、セビージャ

◎ELラウンド32進出チーム
ルドゴレツ、ベジクタシュ、ボルシアMG、ロストフ、トッテナム、レギア・ワルシャワ、コペンハーゲン、リヨン