この試合でレスターに違いをもたらしたのが、2試合連続でスタメン出場した岡崎慎司だ。
最前線からのチェイシングでいつものようにチームの守備をサポートすれば、攻撃面でも43分に相手ゴールに迫る強烈なミドルシュートを放ち、55分には果敢な仕掛けからPKを奪取した。
試合途中から強まった豪雨のなかでも、運動量を落とすことなくピッチを走り続けた岡崎には、80分にベンチに退く際にスタンドから万雷の拍手が送られた。
指揮官のクラウディオ・ラニエリは、試合後の会見で岡崎について「シンジのレスターでのキャリアの中で最高の試合の一つだったね」と褒めちぎった。
また、地元紙『Leicester Mercury』も岡崎に対し、採点7高評価。「ジェイミー・ヴァーディーと素晴らしい関係性を披露した」と綴り、エースとの連携面にも言及した。
しかし一方で同紙は、ミドルシュートとリャド・マハレズがPKを止められた直後のこぼれ球を相手GKの正面に蹴ってしまったシーンついて、「PKのはねかえりは押し込むべきだった」と指摘した。
今シーズンはここまで出場した3試合で得点こそないものの、キレのある動きを見せている岡崎について日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「代表とクラブでは全く役割が違う」と公言している通り、9月1日のUAE戦と9月6日のタイ戦ではゴールが求められる。はたして、日本に歓喜をもたらす一発を決めることができるだろうか。
