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関富貫太はなぜ“35番”を選んだ? 強化部と約束した希望の背番号を掴むべく、マリノス新体制発表日にU-23アジア杯でアシスト記録【現地発】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2026年01月11日

代表定着へ、さらなる成長を誓う

UAE戦で今大会初先発を果たした関富。1アシストを記録した。写真:佐藤博之

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[U-23アジア杯]日本3−0UAE/1月10日/King Abdullah Sports City Hall Stadium

 1月7日にサウジアラビアで幕を開けたU-23アジアカップ。2年後のロス五輪最終予選を兼ねるU-23アジア杯のポッド分けに関わる大会のため、早期敗退は許されない。そのなかで大岩剛監督が率いるロス五輪を目ざすU-23日本代表は、シリアとのグループステージ初戦(5−0)に続き、UAEとの第2戦を迎えた。

 勝利を収めれば、ノックアウトステージ進出に大きく近づく大事なゲーム。シリア戦で途中出場を果たした左SB関富貫太(桐蔭横浜大)が今大会初先発を飾り、チームの勝利に貢献した。

「前の試合で途中から出させてもらったので、なんとなく雰囲気は掴んでいた」

 本人の言葉通り、緊張は一切ない。試合開始からギアを上げ、持ち前のスピードと左足のキックでチャンスに絡んだ。

「前半から相手が引いた形で、(UAEの5バックに対して)フォーメーション的にサイドバックがボールを持てる展開が続いたので、前半の最初からリズムを掴めたと思う」(関富)

 守備に比重を置いてきたUAEに対し、クロスボールは有効な一手。積極的に高い位置まで顔を出し、何度も左足を振った。

 1−0で迎えた37分にはミドルゾーンの左から楔のパスを打ち込み、大関友翔(川崎)の追加点をお膳立て。狙い通りのプレーに関富も充実の表情を見せた。

「斜めのパスや縦パスは常に狙っている。このチームには、あの場所に絶対に選手がいる決め事があるので、常に自分も出したいと思っていた。大関選手はすごく足もとがある選手なので、強いボールを蹴ったらターンしてくれるだろうなと思っていた」

 大関の特徴や狙いを踏まえたうえで供給した1本のパス。元アタッカーらしいメッセージ性の強いアシストだった。

 奇しくも試合があった10日は、2月1日から加入する横浜F・マリノスの新体制発表会見が行なわれた日でもある。
 
 昨年8月に2028年シーズンからのプレーが内定し、すでに昨季のうちにJデビューを飾っていたが、予定を前倒して今季からプロ契約を締結。来月から正式にプロサッカー選手となるなかで、背番号は強化指定選手だった昨季と同じ35番を選択。それには強い想いが込められているという。

「35番を昨年から付けさせてもらったなかで、(今季の背番号について)強化部と話しをしました。そのなかで『1年目から活躍して番号を変えてもらおう』と言われたんです。それは『強化部の中ですでに話しているよ』とも言われて。まずは1回しっかり結果を残したい」(関富)

 希望の背番号があるわけではない。だが、自分で選べる立場になったのであれば、誰もが認める活躍をしたという何よりの証となる。そうなれば、大岩ジャパンでもレギュラー奪取に大きく近づく。

 代表で同じポジションには、バルセロナ育ちのDF髙橋仁胡(アルメレ・シティFC)や今冬にフランクフルト入りしたDF小杉啓太がおり、今大会は右SBも兼務するDF梅木怜(今治)がメインキャストを担っている。最も選手層が厚い場所でもあり、勝ち抜くのは簡単ではない。立場を理解している本人も、代表定着のために向上心を隠そうとしない。

「彼らと比べたら、自分の序列はまだ低いと自覚している。プレー面でまだまだ足りないところがあるので、そこは彼らと一緒に活動させてもらったなかで良いプレーは盗もうとしてきた。これからJリーグでプレーするので、もっと基準を上げて、代表の中で欠かせない選手になれるように頑張りたい」

 “35番”からスタートする左SBの物語はまだ始まったばかり。横浜FMでより良い番号を得るべく、まずはU-23アジア杯で結果を残すために全力を尽くす。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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