文字通り壁となったMFコンビ。尚志が準決勝で築いた堅守の”原動力”【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2026年01月10日

神村学園の持ち味を消す

いぶし銀の守りで尚志に安定感をもたらした小曽納。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 2026年1月10日、国立競技場での準決勝で神村学園(鹿児島)と尚志(福島)が対戦した。

 前半30分までは明らかに尚志ペースだった。カウンター戦術がまんまとハマり、前半5分、根木翔大のチャンスメイクから岡大輝がいきなり先制弾を叩き込むと、23分には臼井蒼悟がポスト直撃のシュートを放つなど、主導権を握ったのだ。

 なかでも素晴らしかったのは、小曽納奏と星宗介のMFコンビだ。4バックの前に陣取り、文字通り壁となった2人の気の利いた対応がチームに抜群の安定感をもたらした。神村学園のキーマンである福島和毅を自由にさせていなかった点でも、彼らの計り知れない貢献は窺えた。

 攻撃時には4−2−3−1システム、守備時は4−4−2システムで戦う尚志の陣形は、記者席から見てもはっきりと分かった。それは尚志が崩されていない証であると同時に、神村学園が持ち味を消されている事実を示す事象でもあった。
 

 尚志に好感が持てたのはただ守るだけではなく、攻撃にもこだわっている点だ。阿部大翔のパス、根木翔大のドリブルを活かして果敢に神村学園のゴールに迫る。その姿勢はとてもポジティブに映った。

 ただ、ひとつの失点が尚志の歯車を狂わせる。後半28分に神村学園の日髙元のゴールで追いつかれると、前半よりも劣勢を強いられる時間帯が増えた。そしてPK戦(スコアは8-9)で無念の敗退...。

 それでも尚志が準決勝で披露したサッカーは称賛に値した。決勝進出を逃したとはいえ、堂々と胸を張ってもらいたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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