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「競技の熱として理解できる部分はある。ただし...」箱根駅伝の“ガッツポーズ”に元日本代表DFが私見「矢印を外に向けすぎた瞬間に品が失われる」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2026年01月06日

問題は「誰に向けたか」ここが大事

5区で早稲田大の工藤(右)を抜き、チームを往路優勝に導いた黒田(左)。写真:JMPA

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 現役時代は柏、千葉、東京Vで活躍した元日本代表DFの近藤直也氏が、「箱根駅伝で話題になっているシーンについて」自身のXで見解を綴った。

「元プロサッカー選手そして教育としてのスポーツに関わってきた視点から、一つの見方として書きます。

 結論から言うとあのガッツポーズ自体は、競技の熱として理解できる部分はある。ただし、相手チームの監督が乗っている車に向けてやったという文脈を考えると、「大学スポーツ」「箱根駅伝」という舞台では、軽率だったと思う」

 今年の箱根駅伝で、総合優勝を飾った青山学院大。5区のエース黒田朝日は区間新をマーク(1時間7分16秒)。圧巻の快走のなか、首位に立つ直前に早稲田大の花田勝彦監督らが乗った運営管理車に向けてガッツポーズする場面があった。

 世間では様々な意見が見られた。

「なぜ賛否が割れるのか 賛成派の気持ちも正直わかる 5区という極限の区間、身体も頭も限界、ライバルを抜く瞬間の感情の爆発 これは、勝負をやった人間なら誰でも理解できる。

 プロの世界でも、ゴール後に感情が出ることはある。「それくらい熱があっていいじゃないか」「若者らしくていい」この意見が出るのは自然」

 近藤氏は「でも、問題は「誰に向けたか」ここが大事」と強調する。

「今回の相手は、自チームの監督が乗っている車ではなく、相手大学の監督が乗っている車 つまりこれは、仲が良い間柄だったとしても選手→相手側の指導者選手・大学組織に向けた行為に見えてしまう。ここで一気に見る人によっての印象を大きく変えたのではないか」

 続けて「箱根駅伝はプロスポーツではないここを混同しちゃいけない」とも。「箱根駅伝は、・学生スポーツ・教育の延長線・全国の中高生、子どもたちが見る舞台 だからこそ、「勝ち方」「振る舞い方」も含めて評価される。勝負に感情は必要。でも、矢印を外に向けすぎた瞬間に品が失われる」。
 
 どう指導していくかも重要だ。

「指導の現場にいる人間として、選手個人だけの問題にしてはいけない。・日頃どういう言葉をかけてきたか・勝つことの価値をどう教えてきたか・リスペクトをどう伝えてきたか 選手の振る舞いは指導者の鏡。だからこそ、「選手が悪い」「若いから仕方ない」で終わらせるのは違うと思う」

 思うところは他にもある。

「本当に強いチーム、強い選手ほど相手を煽らない。理由は簡単で・自分たちの価値を、結果で証明できるから・外に向けて感情を使う必要がないから。

 子どもたちに何を残すかも重要で、このニュースを見て、小学生・中学生がこう思ってほしくない。「勝てば何してもいいんだ」「相手を煽るのも勝負の一部なんだ」それは、スポーツの価値を一段下げる」

 最後に「まとめると、感情が出たこと自体は理解できる、ただし、向けた相手と舞台を考えると軽率であること。また、箱根駅伝は勝ち方も問われる競技 本当に強いチームほど、振る舞いが美しい」とし、「熱さと品格は両立できる。そこを次の世代にちゃんと示していくのも、大人と指導者の役割だと思う」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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