日本代表MFの田中碧が所属する古豪リーズは、不振でダニエル・ファルケ監督の進退が騒がしくなっている。

　プレミアリーグで３連敗中のリーズは、第12節を終えて11ポイントと降格圏の18位に転落。前節アストン・ビラ戦では、先発メンバーの人選や、途中出場した田中を途中交代させた屈辱的な采配が物議を醸した。

　29日の次節は、強敵マンチェスター・シティとのアウェーゲーム。その後もホームながらチェルシー、リバプールと強豪との対戦が続く。それだけに、ファルケの立場は危ういとの声は少なくない。

『talkSPORT』は11月27日、ファルケが解任された場合の後任候補として、アンジェ・ポステコグルーとブレンダン・ロジャーズの名前をあげた。

　かつて横浜Ｆ・マリノスを率いたポステコグルーは昨季でトッテナムの指揮官を退任。今季途中にノッティンガム・フォレストの監督となったが、就任からわずか39日で解任された。一方、ロジャーズは今季苦しんでいるセルティックの指揮官を電撃辞任している。
 

　アレックス・クルック記者は「ファルケの立場が危うくなっているという報道には一定の中身があると思う」と、ファルケ解任はあり得ると述べた。

「昨季の昇格後の時点で、あるメディアではリーズ上層部が監督交代を考えているとの報道があった。クラブに聞いたが、話すことは何もないと言われた。だから、監督を支持しているという感じではなかったんだ。最終的には続投になったがね」

「ファルケを擁護するなら、夏の移籍市場で適切に支えてもらえなかったと言えるだろう。本当に得点をあげることに苦しんでおり、前線の強化に関しては確実だ」

　そのうえで、同記者は「後任の可能性として耳にしているのは２人、ひとりはポステコグルーだ。ノッティンガム・フォレストで少し苦しんだので、すぐに飛びつくかどうかは分からない」と続けている。

「ロジャーズはプレミアリーグでの指揮に戻りたいと熱望していると思う。だから注目すべきひとりだ。ファルケにプレッシャーがかかっているというのはある程度確かだと思う」

　ポステコグルーが日本人選手をよく知るのは周知のとおり。そしてロジャーズもセルティックで多くのサムライたちを指導した。どちらかが次の田中の指揮官となるのか。リーズの今後の動きが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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