この試合でレスターのクラウディオ・ラニエリ監督は先発メンバーから岡崎慎司を外し、FWに新戦力のアーメド・ムサを起用。さらにチェルシーへ移籍したエヌゴロ・カンテの抜けた2ボランチの一角にはアンディ・キングを据えた。
しかし、センターラインの強度が極端に落ちたことによるディフェンスの危うさを露呈。ラニエリ監督は試合後に「我々はまだ70パーセントぐらいの状態」と語ったものの、プレシーズンから問題視されていた守備力の低下が浮き彫りとなった。
この開幕戦後、地元紙『Leicester Mercury』は「カンテの抜けた穴が予想以上に大きい」と指摘し、改善策を提案している。
同紙がまず指摘したのは、ボランチコンビの変更だ。
現在、ダニー・ドリンクウォーターとキングが組んでいるが、後者はカンテのように守備で泥臭い仕事をこなすタイプではなく、ドリンクウォーターの負担が増しているため、カンテと同タイプの新戦力ナンパリス・メンディかユーティリティーなダニエル・アマーティーを起用すべきだと綴っている。
さらに同紙は、システムを現行の4-4-2から4-2-3-1に変更し、守備力の高い岡崎をトップ下に据えて中盤の強度を上げることも重要だとした。
8月20日(現地時間)に行なわれるプレミアリーグ第2節で、レスターは早くも“ビッグ4”の一角であるアーセナル戦をホームに迎える。
アーセナルは開幕戦でリバプールに3-4で敗れたため、是が非でも勝利が欲しい状況なうえ、EURO2016出場で、合流が遅れていたメスト・エジルとロラン・コシエルニーの復帰が濃厚。間違いなく強敵だ。
昨シーズン、唯一シーズンダブル(2敗)を喫したアーセナルに対し、レスターは如何なる策を講じるのか。開幕戦は先発から外された岡崎の起用法とともに注目だ。
