元日本代表の豊田陽平氏が、北京五輪で共闘した内田篤人氏がMCを務めるDAZNの番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』にゲスト出演。注目しているストライカーに小川航基を挙げた。

　現在28歳の小川は、桐光学園高から鳴り物入りでジュビロ磐田に加入。東京五輪世代のエースと称されていたが、思うように結果を残せず、五輪メンバーから落選という憂き目に遭った。それでも徐々にJリーグで持ち味を発揮するようになり、2023年夏に前年から在籍する横浜FCを離れ、オランダ１部のNECに移籍した。

　日本代表では11試合目で10点目を挙げ、史上最速で二桁得点を達成。確かなインパクトを放つなか、自身もFWとして活躍した豊田氏は「海外に行く手前ぐらいのジュビロで点を取り出した時に、より明確に分かった」と切り出し、プレースタイルを深堀りした。

「すごく僕に近いゴール前の駆け引きをしてるなって。空中戦のところもクロスに対しての駆け引きだったり。相手を動かしたり、自分が取る得意なポジションがあるので、それに対して１個餌を撒いて、そこで最終的に（ゴールを）奪うとか」
 

　自身や小川のようなスタイルは「Jリーグであまり見れない」レアケースだという。

「身体能力とかってただのオプションなので。毎回身体能力で点を取るなんて難しいので、いかにゴール前で正しいポジションのディフェンダーを駆け引きで動かして、１番得意なところで点を取るか。特にクロスからのところは、小川選手を見てたらやってる。ちょっと僕にリンクしてる部分があったので、『おお！すごい。これは多分もっと点を取るだろうな』って。代表でも本当もっと活躍できるんじゃないかなって見ています」

　今日の森保ジャパンでは、同じオランダ１部のフェイエノールトでゴールを量産している上田綺世が、CFのファーストチョイスの立場を確立しつつある。本気で優勝を目ざす北中米ワールドカップを前に、東京五輪世代の元エースはより強烈なアピールをし、今度こそ大舞台で輝きを放てるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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