「そこで股抜きする!?」みたいな
柿谷曜一朗。彼と一緒にボールを蹴ると、いろんな気づきがある。何よりもサッカーがよりいっそう楽しく感じるよね。
先日、ウスイホーム株式会社が主催するサッカー教室に参加した。代表取締役の海沼仁さんもサッカーが好きで、いろんな形でこのスポーツに貢献してくれている。今回のサッカー教室に、柿谷も特別ゲストで来てくれた。
子どもたちを対象に、ゲーム中心のメニュー。柿谷はJリーグの最優秀ゴール賞を2回、受賞しているだけあって、特にゴール前のプレーが凄いよね。感覚が全然違う。「そこで股抜きする!?」とか「そのトラップからヒール!?」みたいな。遊び心がある。
独特な発想をプレーで表現できるのも、確かな技術があるからだと思う。敵が近くにいても関係ない。パスを出して、それをしっかりと通す。ミスもないし、ブレない。とにかく安定感が抜群だった。
ドリブルの指導も“らしいな”と思った。ドリブルって「スペースに運ぼう」というのが、わりとスタンダードな教え方。でも柿谷は真逆。「なんでスペースに逃げるの? もっと人がいるところに行こうよ。試合だって、ゴール前は絶対に人がいるでしょ」と。面白いよね。そういう思考だから、柿谷はあれだけゴール前で余裕があるんだろうね。
先日、ウスイホーム株式会社が主催するサッカー教室に参加した。代表取締役の海沼仁さんもサッカーが好きで、いろんな形でこのスポーツに貢献してくれている。今回のサッカー教室に、柿谷も特別ゲストで来てくれた。
子どもたちを対象に、ゲーム中心のメニュー。柿谷はJリーグの最優秀ゴール賞を2回、受賞しているだけあって、特にゴール前のプレーが凄いよね。感覚が全然違う。「そこで股抜きする!?」とか「そのトラップからヒール!?」みたいな。遊び心がある。
独特な発想をプレーで表現できるのも、確かな技術があるからだと思う。敵が近くにいても関係ない。パスを出して、それをしっかりと通す。ミスもないし、ブレない。とにかく安定感が抜群だった。
ドリブルの指導も“らしいな”と思った。ドリブルって「スペースに運ぼう」というのが、わりとスタンダードな教え方。でも柿谷は真逆。「なんでスペースに逃げるの? もっと人がいるところに行こうよ。試合だって、ゴール前は絶対に人がいるでしょ」と。面白いよね。そういう思考だから、柿谷はあれだけゴール前で余裕があるんだろうね。
トークショーでは、子どもたちから、サッカー選手になるためにはどうすればいいか、という質問があった。柿谷は「一番は、サッカーは楽しくやるべき」と答えて、「でも、嫌なトレーニングもいっぱいしてください」と言っていたね。
Jリーガーや日本代表になるような選手は、たとえばみんなが遊んでいる時も、一生懸命に練習して、努力もしているって、そういう話もしていた。「テレビゲームじゃなくて、練習をやりすぎだから早く寝なさいって言われるように」とか。子どもたちも親御さんも、興味深そうに聞いていた。
自分も朝から晩まで、サッカーをしていたなって思い出したよ。暗くなるまで、ずっとキックの練習をしていたなって。中学生の時はフィジカルを鍛えるために、朝練の前にタイヤ引きをやったり。これぞ昭和だよね(笑)。
セレッソのアカデミー育ちの柿谷は、16歳でトップチームと契約。彼は16歳でプロになると決めて、トレーニングに励んでいたらしい。目標から逆算して、じゃあ今は何をしなければいけないかを考えて、サッカーと向き合っていた。
自分が16歳の時なんて、もちろん練習はがっつりやっていたけど、どうすれば部活の先生に怒られないようにするかとか、そんなことしか考えていなかったかも(笑)。
僕も含めて、柿谷のプレーはもちろん、フットボーラーとしての生き様に、子どもたちもたくさん感じるものがあったはず。本当に有意義な時間だったよ。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、53歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。
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Jリーガーや日本代表になるような選手は、たとえばみんなが遊んでいる時も、一生懸命に練習して、努力もしているって、そういう話もしていた。「テレビゲームじゃなくて、練習をやりすぎだから早く寝なさいって言われるように」とか。子どもたちも親御さんも、興味深そうに聞いていた。
自分も朝から晩まで、サッカーをしていたなって思い出したよ。暗くなるまで、ずっとキックの練習をしていたなって。中学生の時はフィジカルを鍛えるために、朝練の前にタイヤ引きをやったり。これぞ昭和だよね(笑)。
セレッソのアカデミー育ちの柿谷は、16歳でトップチームと契約。彼は16歳でプロになると決めて、トレーニングに励んでいたらしい。目標から逆算して、じゃあ今は何をしなければいけないかを考えて、サッカーと向き合っていた。
自分が16歳の時なんて、もちろん練習はがっつりやっていたけど、どうすれば部活の先生に怒られないようにするかとか、そんなことしか考えていなかったかも(笑)。
僕も含めて、柿谷のプレーはもちろん、フットボーラーとしての生き様に、子どもたちもたくさん感じるものがあったはず。本当に有意義な時間だったよ。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、53歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。
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