プロか、大学か。流経大柏MF安藤晃希の葛藤。水戸GMの話を聞いて、はっきりと道が見えた「ここなら選手としても、人としても成長できる」
カテゴリ:高校・ユース・その他
2025年10月17日
「どの道を選んでも結局は自分の努力次第」
10月13日、流通経済大柏の3年生MF安藤晃希の来季からの水戸ホーリーホック加入内定が発表された。
爆発的なスピード、トップスピードに乗ってもハイクオリティなボールタッチ、抜群のボディバランスを駆使して、颯のように相手DFを切り裂いていくドリブルを得意とする安藤は、内定発表の1か月前までプロか、大学かで大きく葛藤していた。
「今、僕が評価してもらっているのは、高校生でまだ若いから。勢いのままプロに進んでいいのか。大学でじっくり自分と向き合ってからでもいいのではないか。プロに行きたい気持ちは強いけど、本当に今なのか。そこで本当に迷いました」
近年、大学サッカー経由でプロになり、そこから海外移籍、日本代表に登り詰めた選手が増えてきたことが、高校生の進路選択に大きな影響を与えている。安藤は同じドリブラーとして三笘薫を参考にしていることもあり、三笘のように大学経由という道も前向きに捉えていた。
そのなかでJ2の2クラブから正式オファーが届いた。高卒プロで早くから経験を積んで、その後のキャリアのスピードを早めていくのか。それとも大学で自分を鍛えたり、いろいろな視点から学びを得たりして、土台を作ってからプロの世界に挑んでいくのか。
どちらにもメリットとデメリットがあり、両方を選べる立場になると、その選択に頭を悩ませる。安藤はそこで激しく葛藤した。
「榎本(雅大)監督、高橋(隆)コーチ、山根(巌)コーチなどは『プロ向きだ』と言ってくださって、最初はそれに対して、正直『大学の方がいいのでは』と思っていたのですが、徐々に自分を客観視していくなかで、大学に行ったからといって必ずプロになれる保証はないですし、今、目の前にプロになるチャンスがあるのに決めないのも違うのではないかと思うようになりました」
爆発的なスピード、トップスピードに乗ってもハイクオリティなボールタッチ、抜群のボディバランスを駆使して、颯のように相手DFを切り裂いていくドリブルを得意とする安藤は、内定発表の1か月前までプロか、大学かで大きく葛藤していた。
「今、僕が評価してもらっているのは、高校生でまだ若いから。勢いのままプロに進んでいいのか。大学でじっくり自分と向き合ってからでもいいのではないか。プロに行きたい気持ちは強いけど、本当に今なのか。そこで本当に迷いました」
近年、大学サッカー経由でプロになり、そこから海外移籍、日本代表に登り詰めた選手が増えてきたことが、高校生の進路選択に大きな影響を与えている。安藤は同じドリブラーとして三笘薫を参考にしていることもあり、三笘のように大学経由という道も前向きに捉えていた。
そのなかでJ2の2クラブから正式オファーが届いた。高卒プロで早くから経験を積んで、その後のキャリアのスピードを早めていくのか。それとも大学で自分を鍛えたり、いろいろな視点から学びを得たりして、土台を作ってからプロの世界に挑んでいくのか。
どちらにもメリットとデメリットがあり、両方を選べる立場になると、その選択に頭を悩ませる。安藤はそこで激しく葛藤した。
「榎本(雅大)監督、高橋(隆)コーチ、山根(巌)コーチなどは『プロ向きだ』と言ってくださって、最初はそれに対して、正直『大学の方がいいのでは』と思っていたのですが、徐々に自分を客観視していくなかで、大学に行ったからといって必ずプロになれる保証はないですし、今、目の前にプロになるチャンスがあるのに決めないのも違うのではないかと思うようになりました」
迷うなかで道がはっきりと見えたのが、水戸の西村卓朗GMの話を聞いた時だったという。
「水戸はピッチ内ですごく質の高いサッカーをしますし、ピッチ外の面でも選手に対していろいろなアプローチをする姿勢に『ここなら選手としても、人としても成長できる』と思ったんです。大学に傾いていたきっかけでもあった自分のフィジカル不足も、遺伝子検査などいろんな角度でサポートしてもらえる環境だと思ったし、メイク・バリュー・プロジェクト(クラブが2020年より開始したキャリアコーチと選手が継続的に面談を行なって、個人的なミッション、ビジョン、バリューを把握していく取り組み)などで自己発見もできると思った。もちろん、どの道を選んでも結局は自分の努力次第なのですが、水戸でチャレンジしたいと強く思ったので決めました」
時間は要したが、一度決めたことで不退転の決意が固まった。
「今はもう迷いは一切なくて、むしろ水戸に行くのが、かなり楽しみでワクワクしています。その一方で、プロになったことで、いろいろな責任が生まれることも覚悟しています。内定のリリースが出てからの反響は凄まじくて、応援してくれる人も増えてきた実感があるからこそ、プロになったという自覚を持たないといけないと思うようになりました」
これで進むべき道は開かれた。あとは高校最後の選手権に向けて、すべてを懸けて戦うのみ。今、安藤の心の中は熱い想いが溢れている。
「前回大会で、決勝の舞台で僕がPKを外してしまって、悔しい思いというか、本当に3年生に申し訳ないという気持ちがかなりあった。今は先輩やスタッフの人たちに恩返しをしたい気持ちが強いんです。
あの時、エノさん(榎本監督)たちが本当に励ましてくれて、『来年はお前だぞ』と言ってくれたからこそ前を向けた。だからこそ、そういう人たちに恩返がしたい。選手権に対する思いは、自分が日本で一番強いと思っているので、選手権では絶対に自分が主役になってチームを勝たせたいと思っています」
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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時間は要したが、一度決めたことで不退転の決意が固まった。
「今はもう迷いは一切なくて、むしろ水戸に行くのが、かなり楽しみでワクワクしています。その一方で、プロになったことで、いろいろな責任が生まれることも覚悟しています。内定のリリースが出てからの反響は凄まじくて、応援してくれる人も増えてきた実感があるからこそ、プロになったという自覚を持たないといけないと思うようになりました」
これで進むべき道は開かれた。あとは高校最後の選手権に向けて、すべてを懸けて戦うのみ。今、安藤の心の中は熱い想いが溢れている。
「前回大会で、決勝の舞台で僕がPKを外してしまって、悔しい思いというか、本当に3年生に申し訳ないという気持ちがかなりあった。今は先輩やスタッフの人たちに恩返しをしたい気持ちが強いんです。
あの時、エノさん(榎本監督)たちが本当に励ましてくれて、『来年はお前だぞ』と言ってくれたからこそ前を向けた。だからこそ、そういう人たちに恩返がしたい。選手権に対する思いは、自分が日本で一番強いと思っているので、選手権では絶対に自分が主役になってチームを勝たせたいと思っています」
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