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ブラジルの慢心、日本の抜け目のなさ。”0-2→3-2の逆転劇”その最大の勝因はハイプレスではない【森保ジャパン】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年10月16日

試合の流れを大きく変えた局面は…

ブラジル戦での南野のゴールは素晴らしかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2025年10月14日のブラジル戦、日本が前半を終えて0−2とリードされた時点で、取材ノートに次のように書いた。「決めるべきところで決めたブラジルと、外した日本。些細なようでそこが大きな差」と。

 最終局面でのクオリティの差が0−2というスコアに現われたと、勝手ながらそう捉えていた。しかし後半、信じ難い逆襲劇で日本が3−2と試合をひっくり返す。その要因について同点弾の中村敬斗は「ハーフタイムに意思疎通して、前から行くことに変えた」と話している。

 確かに、腰が引けていた前半と違って後半の日本はアグレッシブにプレスを仕掛けた。それが逆転勝利への呼び水になったのは確かだろう。ただ、それはあくまで結果論。3−2と勝ったゲームを振り返った場合、日本のプレスが素晴らしかったとなる。プレスを敢行したから必ずハマるわけではない。むしろそれをかわされて失点を重ねるケースもあるのだから、“ハイプレス=最大の勝因”とすると違和感が拭えない。

 では、試合の流れを大きく変えた局面はどこか。それは間違いなく日本の1点目。相手のミスを突いて南野拓実が決めたゴールだ。上田綺世は試合後に興味深いコメントをしている。
 
「0−2で前半を終えてもハーフタイムにネガティブにならなかった。1点取れれば試合の流れは分からなくなるし、自分たちがアグレッシブに点を取りに行く、勝ちに行くこと、一つひとつ前向きにやっていこうと声をかけました。それで1点目が生まれて。後半こうしようということが結果(=1点目)に繋がった点が勢いづいた理由だと思います」

 後半のアプローチの仕方が早い時間帯でゴールに結びついた。これこそ、逆転への一手になった。プレスをかけたことではなく、それによって結果が出た、ここを重視すべきだ。実際、1点を返されてからのブラジルは明らかに混乱していて、カルロ・アンチェロッティ監督も「明らかにファブリシオの最初のミスでチームはコントロールを失った」とコメントしている。

 52分、日本の圧を受けたファブリシオ・ブルーノが自陣エリア内でボールコントロールを失敗し、そのこぼれ球を南野が首尾よくゴール。決めるべきところで決めたからこそ、日本は流れを掴めた。あり得ない位置で信じられないミスをしたブラジルの慢心と日本の抜け目のなさ。この歴史的勝利を語るうえでは、そこを押さえないといけない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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