負けるようなゲームではなかったが…まさかのベスト16敗退。U-20日本代表の佐藤龍之介が試合直後に明かした“心の内”「悔しさはW杯でしか晴らせない」【現地発】
カテゴリ:日本代表
2025年10月09日
大一番での決定力不足を痛感
[U-20W杯]日本0-1フランス/10月8日/エスタディオ・ナシオナル・フリオ・マルティネス・プラダノス
U-20日本代表は、U-20ワールドカップのラウンド16でフランスに0-1で敗戦。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、選手たちはピッチに崩れ落ちた。涙を流してピッチにうずくまる者もいれば、呆然と立ち尽くす者いた。振る舞いは違えど、思っていたことは誰もが同じだ。
「負けるようなゲームではなかった」
しかし、どんな世界にも“たられば”はない。1点でも多くゴールを奪ったチームの勝利である。「ゴールを決め切れなかったことも含めてサッカー」。ベスト16敗退後、船越優蔵監督が残した言葉に全てが詰まっていた。
40人以上の選手から招集打診を断られ、飛車角落ちどころか3軍と言っても過言ではないメンバーだったフランス。そんな相手を押し込んだのはもちろん、決定機の数でも圧倒した。
ある時はシュートがポストやクロスバーに直撃、ある時は相手GKの好セーブに遭う。クロスがわずかに合わないシーンも数え切れないほどあった。これだけの決定機が巡ってきたなかで、シュートチャンスを活かせなかった選手がいる。A代表歴を持ち、船越ジャパンを牽引してきたMF佐藤龍之介(岡山)だ。
右サイドハーフで先発し、後半の終盤からはトップ下に配置転換された背番号7。「僕個人としては、今日が最も良いパフォーマンスを出せた」と手応えを口にした通り、背後への抜け出しや決定的なラストパスで違いを生み出した。しかし――。何度もあったチャンスをものにできず無得点。21分の強烈な右足ミドルがGKに阻まれるなど、ゴールを奪いきれない課題を突き付けられた。
U-20日本代表は、U-20ワールドカップのラウンド16でフランスに0-1で敗戦。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、選手たちはピッチに崩れ落ちた。涙を流してピッチにうずくまる者もいれば、呆然と立ち尽くす者いた。振る舞いは違えど、思っていたことは誰もが同じだ。
「負けるようなゲームではなかった」
しかし、どんな世界にも“たられば”はない。1点でも多くゴールを奪ったチームの勝利である。「ゴールを決め切れなかったことも含めてサッカー」。ベスト16敗退後、船越優蔵監督が残した言葉に全てが詰まっていた。
40人以上の選手から招集打診を断られ、飛車角落ちどころか3軍と言っても過言ではないメンバーだったフランス。そんな相手を押し込んだのはもちろん、決定機の数でも圧倒した。
ある時はシュートがポストやクロスバーに直撃、ある時は相手GKの好セーブに遭う。クロスがわずかに合わないシーンも数え切れないほどあった。これだけの決定機が巡ってきたなかで、シュートチャンスを活かせなかった選手がいる。A代表歴を持ち、船越ジャパンを牽引してきたMF佐藤龍之介(岡山)だ。
右サイドハーフで先発し、後半の終盤からはトップ下に配置転換された背番号7。「僕個人としては、今日が最も良いパフォーマンスを出せた」と手応えを口にした通り、背後への抜け出しや決定的なラストパスで違いを生み出した。しかし――。何度もあったチャンスをものにできず無得点。21分の強烈な右足ミドルがGKに阻まれるなど、ゴールを奪いきれない課題を突き付けられた。
理路整然に落ち着いた口調でゲームを振り返った一方で、心の内は穏やかではない。試合直後とあって整理がつかず、本音を聞かれた際は自分の心に嘘をつけなかった。
「整理はつかないですね。チャンスで冷静になっていればとか、いくらでも思うことはある」
2023年秋のU-17ワールドカップに続き、今大会もラウンド16で幕を閉じた。いくらでも思うことはある。“あの時こうしていれば”。いろんな感情はあるが、覆水盆に返らず。結果を受け止め、次のステージに向かって走り出すしかない。
「やっぱり、借りはワールドカップでしか返せない。出ているメンバー、ここに選ばれた選手がそういう悔しさを持って成長して、将来、A代表の力になってリベンジできればいい」(佐藤)
残されたワールドカップの舞台はA代表となる。土壇場のPK献上で0−1と敗れ、試合後の振る舞いは勝者と敗者のコントラストがあまりにもはっきりしていた。その光景は忘れたくても忘れられない。脳裏の奥深くに刻み込まれた記憶が血となり骨となる。
死に物狂いで戦ったU-17W杯、世界を知ってより高みを目ざした今回のU-20W杯。全ての経験が今後のサッカー人生の礎だ。今はまだ打ちひしがれるかもしれないが、こんな体験は選ばれた選手にしか味わえない。
佐藤は経験全てを力にし、今よりもっと強く逞しくなってW杯の舞台に帰ってくる。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「整理はつかないですね。チャンスで冷静になっていればとか、いくらでも思うことはある」
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「やっぱり、借りはワールドカップでしか返せない。出ているメンバー、ここに選ばれた選手がそういう悔しさを持って成長して、将来、A代表の力になってリベンジできればいい」(佐藤)
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