甲子園出場監督を父に持つも、サッカーで生きる道を選んだ中村圭佑。U-20日本代表の第3GKでも腐らずに取り組む、チームのために戦う姿勢【現地発】
カテゴリ:日本代表
2025年10月05日
「置かれた立場でしっかり力を発揮しないと」
船越ジャパンは、U-20ワールドカップで23日間をかけて最大7試合を戦う。26名を登録できるA代表のW杯とは異なり、21人で戦うため、より全員の力が必要となる。とはいえ、出場時間に差が出るのは否めない。出番が少ない選手のモチベーション維持は、勝ち上がるうえでポイントのひとつになる。
今大会のU-20日本代表は9月16日からパラグアイで最終調整し、23日から開催国のチリで活動をスタートさせた。
そうした準備期間も含めると1か月を超える活動になる可能性もあるなか、グループステージの3試合で船越優蔵監督は20人の選手を起用。2連勝で迎えた10月3日のニュージーランド戦は、前節から8名を入れ替えた先発メンバーで臨みながらも3−0で勝利し、出場機会に恵まれていなかった選手にチャンスを与えて競争力を高めることに成功した。
その一方で、唯一ピッチに立てていない選手がいる。GKの中村圭佑(東京V)だ。
中村は2023年8月のチーム立ち上げ当初から招集されてきた。2024年9月のU-20アジアカップ予選、今年2月の同本大会でもメンバーに名を連ね、そのふたつの公式戦では副キャプテンを務めた実績を持つ。この過去からも船越監督からの絶大な信頼が見て取れる。
しかし、今回のW杯も含め、公式戦では一度もゴールマウスを守っていない。それでも、チームに必要とされるのには理由がある。どんな時でもチームのために戦い、ピッチ内外で献身的に振る舞えるからだ。
今大会のU-20日本代表は9月16日からパラグアイで最終調整し、23日から開催国のチリで活動をスタートさせた。
そうした準備期間も含めると1か月を超える活動になる可能性もあるなか、グループステージの3試合で船越優蔵監督は20人の選手を起用。2連勝で迎えた10月3日のニュージーランド戦は、前節から8名を入れ替えた先発メンバーで臨みながらも3−0で勝利し、出場機会に恵まれていなかった選手にチャンスを与えて競争力を高めることに成功した。
その一方で、唯一ピッチに立てていない選手がいる。GKの中村圭佑(東京V)だ。
中村は2023年8月のチーム立ち上げ当初から招集されてきた。2024年9月のU-20アジアカップ予選、今年2月の同本大会でもメンバーに名を連ね、そのふたつの公式戦では副キャプテンを務めた実績を持つ。この過去からも船越監督からの絶大な信頼が見て取れる。
しかし、今回のW杯も含め、公式戦では一度もゴールマウスを守っていない。それでも、チームに必要とされるのには理由がある。どんな時でもチームのために戦い、ピッチ内外で献身的に振る舞えるからだ。
練習から積極的に声をかけ、GKグループの中でも気がついたことがあれば助言をし、気持ち良く仲間が戦えるように汗をかく。仲間のために労を厭わない姿は、ほかの選手も感じ取っている。
「(ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾も中村も)やっぱり良い声をかけてくれる。励ましの声が多いし、すごくためになる」(荒木琉偉)
「なかなか試合に出られてないですけど、練習でも100パーセントでやっている。掃除とか人が嫌がるようなことも率先してやっているし。すごく尊敬しているし、もっと自分たちもやらなあかんって思います」(喜多壱也)
その姿勢はどこに行っても変わらない。「大前提として試合に出たいし、悔しい気持ちはある」と中村も本音をこぼしつつ、腐らずに取り組むスタンスについてこう話す。
「監督がメンバーを選んだ以上は置かれた立場でしっかり力を発揮しないといけない。そうしないと、チームにも影響を与えてしまう。自分も出番を狙いながらも、チームのために戦う。このチームにかけている想いがあるからこそ、(振る舞いに)必然的に出てくるところでもある。どんな状況でもチームが勝つために戦いたい」
父は社会人野球で活躍し、現在は高校野球の指導者として活躍する中村要氏。今夏には埼玉の叡明高校を甲子園出場に導いている。
最初は父の影響で野球にも興じていたが、小学校2年生の時にサッカーに専念することを決断。「しっかりやってこい」と大会前にエールをくれた父のためにも、情けない姿は見せられない。
「比べるところじゃないかもしれないけど、自分はプロに入ってからなかなか結果を出せていない。(父が甲子園に行ったから)俺もやってやるという気持ちがある」(中村)。
10月4日の練習でも黙々とトレーニングに励む中村の姿があった。仲間想いで誰からも愛される守護神は虎視眈々と出番をうかがいながら、チームが目標とする世界一のために走り続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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父は社会人野球で活躍し、現在は高校野球の指導者として活躍する中村要氏。今夏には埼玉の叡明高校を甲子園出場に導いている。
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