【FC東京】城福体制から移行しなにが変わったのか? 率直な質問に東慶悟が出した答とは

カテゴリ:Jリーグ

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2016年08月07日

「球際でしっかり戦ったり、前からボールを追いかけることだったり、基本的なことがしっかりできている」(東)。

トップ下で攻撃を牽引するFC東京の東は、体制変更後の変化に言及。主に意識的な変化による影響を説いた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第2ステージ7節]FC東京3-2磐田/8月6日/味スタ
 
 常にリードを許しながらも追いつき、後半アディショナルタイムに逆転ゴールを奪って劇的勝利――。篠田体制下で再建中のFC東京にとって、これ以上ない、最高な形での幕切れとなった。
 
 立ち上がりの8分に先制を許すなど、内容に目を向ければ決して褒められたものではなかった。前半に同点に追いついた後は主導権を引き寄せるも、後半立ち上がりにミスから失点。再び試合を振り出しに戻し、最後は逆転に漕ぎ着けたとはいえ、ドタバタした展開に「まだまだ未熟」(篠田善之監督)と、課題を指摘する。
 
 そんななかでも、きっちり結果を得たのは大いに評価できる。なにより、今チームが求めているのは内容より結果なのだから、大目に見ればそこまで悲観するものもない。また、前節・新潟戦(1-0)で掴んだ流れを無駄にせず、次につなげられた意味でも、この1勝の価値は見出せそうだ。
 
 いずれにせよ、これで体制移行後のFC東京は2戦2勝。好転の兆しを見せているが、一体、城福体制から移行してなにが変わったのか――。ある記者からの問いかけに、東は自らの考えをこう述べた。
 
「球際でしっかり戦ったり、前からボールを追いかけることだったり、基本的なことがしっかりできている。どんな戦いをするにしても、そこはベースとなる部分。篠さん(篠田監督)の下では、そういったことがしっかり落とし込まれている」
 
 東はさらに続けて、「僕たちは、内容が悪くても勝つことへのこだわりをマッシモ(・フィッカデンティ)の下で2年間学んだ。城福さんの下では、魅力的に戦おうとする意識が働いて結果が出なかったけれど、篠さんの下ではそこに立ち返るような感じで、内容よりも結果にこだわって戦う意識でやれている」とも述べている。
 
 篠田監督の施策は、少なくともこの2試合では奏功している。果たして、この勢いのまま上昇気流へ乗れるのか、次節の神戸戦であらためて真価が問われる。
 
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
 

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