昨シーズンに昇格組キールで11ゴール・4アシストをマークした町野修斗は、残念ながらチームは1年で2部降格となってしまったが、チーム全得点49ゴールの約3分の1に絡む活躍で評価を大きく上げ、ボルシアMG移籍に成功した。
その古豪は、攻撃の軸だったアラサンヌ・プレアがPSVへ移籍し、チェコ代表FWトマーシュ・チェバンチャラはトルコのアンタルヤスポルへレンタル。さらに、エースのドイツ代表FWティム・クラインディーンストが負傷離脱中で、復帰は早くても11月と言われている。前線に即戦力が必要不可欠で、町野はまさに「最適な補強選手」として迎え入れられた。
クラインディーンストの代役としてだけではなく、彼が復帰後もトップ下やサイドアタッカーとしても優れた才能を持つ点を、首脳陣は非常に高く評価している。
ローランド・ビルクス代表取締役は「シュウトはバリエーション豊富に起用できるフォワードだ。異なるいろんなポジションでプレーできるし、オフェンスに多くの可能性をもたらしてくれる。昨シーズン、ブンデスリーガで二桁ゴールを決める力をすでに証明している。彼が移籍を決断してくれたことを非常に喜ばしく思う」というコメントを残している。
25歳のアタッカーは、ボルシアMGにとって重要なピースになる可能性を秘めている。2得点を挙げた昨季のボルシアMG戦後、町野は自身のプレーについてこのように語っていた。
「役割としては(中盤に)降りて(ゲームを)作って、前に出ていっていうのが多かったんですけど、最近、少し前気味にプレーしていいというようになってから、シュートチャンスも来るようになりました。チャンスが来た時にしっかり仕留められるような準備をしてたんで、もうそれだけですね」
「異なるいろんなポジションでプレーできる」
またボルシアMGで主軸として活躍していた日本代表CBの板倉滉(今夏にアヤックスに移籍)がチームの課題について、こんな風に指摘していたことがある。
「自分のところで持ち運ぶことで数的優位つくるところはできていた。あとはそれを消された時に、もうちょっと中でもつくれたらなっていうのはありました」
それこそ前述のキール戦でボルシアMGは相手のプレスに苦しみ、板倉が出しどころがなく味方に大きなジェスチャーとともに激を飛ばすシーンがあった。町野のようにパスを引き出してボールを落ち着けてくれるFWの存在は、非常に価値あるものになるはずだ。
ブンデスリーガでもフィジカル負けせず、前線で起点になり、ゴールへ向かえるFWとして成熟した町野の活躍なくして、クラブが掲げる一桁順位、さらには欧州カップ戦参戦という目標が叶うことはないだろう。
取材・文●中野吉之伴
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