セルティックはこの夏の移籍市場での立ち回りを厳しく批判されている。ブレンダン・ロジャーズ監督の要求に見合った補強ができていないとの指摘は少なくない。

　１月に古橋亨梧をレンヌに売却して以来、セルティックは代役のFWが必要との声が多かった。だが、夏に山田新らを獲得したが、実績のある選手は加入せず。チャンピオンズリーグ予選で敗退し、アダム・イダも移籍するなか、土壇場でケレチ・イヘアナチョを獲得したが、評判は芳しくない。

　さらに、山田はヨーロッパリーグ（EL）の登録メンバーからも外れた。セルティックで序列を高める立場とはいえ、欧州の舞台に立つ可能性すら与えられなかったかたちだ。

　レジェンドOBのクリス・サットンは、山田ら新戦力がEL登録外になったことが、クラブと指揮官の間で調和がとれていない証だと指摘。今季限りで現行契約が満了するロジャーズ監督の続投はないとの見解を示している。

　元プレミアリーグの得点王は地元紙『Daily Record』のコラムで「先週、ロジャーズは経営陣となる連携について話した。本当だろうか。ならばなぜ、夏に獲得した４人がELリストに含まれなかったのか」と主張した。

「それがすべてを物語っている。ヤマダはアイブロックス（敵地でのレンジャーズ戦）で途中出場し、ジョニー・ケニーはチーム外だった。それが数日後は役割が入れ替わっている」

「ヤマダのことは気の毒に思うよ。最高級だとは思わないが、役立てるという兆しを示していた」
 

　さらに、サットンは「ロジャーズの契約状況の騒ぎは続くだろうが、もうそれを超越したところかもしれない。監督はただ満了を目指すだけで、クラブも喜んでそうさせているように見える」と続けた。

「ロジャーズが今季を終えてもまだとどまっていたら、それは単なるサプライズではなく奇跡だろう」

　混迷がうかがえるセルティックに加わった山田は、初の海外挑戦でどのようなシーズンを過ごすことになるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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