[U-23アジア杯予選・第2節]日本 2-1 ミャンマー/9月6日/トゥウンナ・スタジアム
前半から7割近くボールを保持し、何度も相手ゴールに迫った。しかし、決定力不足を露呈し、ミャンマーの牙城をなかなか崩せない。
スコアレスで迎えた52分に左SB小杉啓太(ユールゴーデン)の右CKから、CB岡部タリクカナイ颯斗(東洋大)が決め、ようやく均衡を破った。だが、ギアが上がらず、時間だけが経過。80分に左CKから相手に押し込まれ、同点に追い付かれた。
メインスタンドを埋め尽くすほど、スタジアムに駆け付けたミャンマーサポーターは盛り上がり、異様な雰囲気でゲームは最終盤を迎える。そんな嫌な空気を一掃したのが、途中出場の名和田我空(G大阪)だ。
74分からピッチに立ち、左のインサイドハーフでプレーした名和田が90分に魅せる。
右サイドの深い位置で右SB松本遥翔(鹿島)がMF矢田龍之介(筑波大)にパスを出す。うまく収めた矢田はすかさずペナルティエリアのニアサイドに構えていた名和田にボールを送った。ポケットに進入した背番号14は狭いスペースで仕掛けると、相手DFの足がかかってファールの判定。これで得たPKを自ら決めて、2試合連続ゴールでチームに勝利をもたらした。
PK奪取のシーンはまさに名和田の真骨頂。時間とスペースが限られていたなかで、冷静に仕掛けて相手のファールを誘発させた。本人も狙い通りだったと振り返る。
ホスト国・ミャンマーに大苦戦も…名和田我空がU-23アジア杯予選で2戦連発&劇的弾! チームを救った一方で、自身の活躍に満足しなかった理由【現地発】
カテゴリ:日本代表
2025年09月07日
「途中から入った選手の仕事はチームを勝たせること」
「1つ目のトラップで、シュートも打てるし、切り返せるところにボールを置けたのは一番大きい。自分が入ってすぐに失点したシーンは、自分のファールからだった。そういうのを含めて、自分で取り返したい気持ちがあった。途中から入った選手の仕事はチームを勝たせること。最後は自分の意地」(名和田)
本来であれば、トラップからシュートを打つ選択を最優先に持っていたというが、慌てずに相手を見切ったのも大きかったという。
「相手が足を出してくるのは見えたので、そこで打っていたらおそらく相手に当たって弾かれていた。そこで判断を変えられたのも良かった」(名和田)
殊勲弾に大岩剛監督も「彼のそういう部分を評価しているし、求めていた」と賛辞を惜しまなかったが、名和田に浮かれる様子は一切ない。
「途中から入ってくる人の役割を果たせたかというと、守備のところでうまくできなかったところもあるので、それはスタッフの人にも言われましたし、自分を見つめ直さないといけない部分がある。一喜一憂せずにしっかり地に足をつけて頑張りたい」
結果を残しただけ――。その活躍にフォーカスするだけではなく、課題と向き合うことでしか成長はできない。それを誰よりも理解している。
初戦の前に、「(U-20W杯前に)こういうチャンスが最後に巡ってきたのは何かの縁」と話していた背番号14は、U-22代表の活動に招集されただけで満足していない。U-20ワールドカップに行くためにも、その上のステージに行くためにも、向上心を持って9日のクウェート戦に臨む。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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本来であれば、トラップからシュートを打つ選択を最優先に持っていたというが、慌てずに相手を見切ったのも大きかったという。
「相手が足を出してくるのは見えたので、そこで打っていたらおそらく相手に当たって弾かれていた。そこで判断を変えられたのも良かった」(名和田)
殊勲弾に大岩剛監督も「彼のそういう部分を評価しているし、求めていた」と賛辞を惜しまなかったが、名和田に浮かれる様子は一切ない。
「途中から入ってくる人の役割を果たせたかというと、守備のところでうまくできなかったところもあるので、それはスタッフの人にも言われましたし、自分を見つめ直さないといけない部分がある。一喜一憂せずにしっかり地に足をつけて頑張りたい」
結果を残しただけ――。その活躍にフォーカスするだけではなく、課題と向き合うことでしか成長はできない。それを誰よりも理解している。
初戦の前に、「(U-20W杯前に)こういうチャンスが最後に巡ってきたのは何かの縁」と話していた背番号14は、U-22代表の活動に招集されただけで満足していない。U-20ワールドカップに行くためにも、その上のステージに行くためにも、向上心を持って9日のクウェート戦に臨む。
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