2025年８月20日、日本サッカー協会（JFA）が女性初のロールモデルコーチに近賀ゆかり氏を迎えると発表。同氏にはアンダーカテゴリーの日本女子代表チームをはじめ、JFAが推進する若年層の強化および普及活動に携わってもらう。男子代表では過去に内田篤人氏、中村憲剛氏、阿部勇樹氏がロールモデルコーチを担った。

　同日、囲み会見に応じた近賀氏は「各選手の特徴を掴んで、そこを彼女たちに伝えてそこで勝負できるんじゃないかとアドバイスしたい」と意気込みを述べつつ、女性初のロールモデルコーチ就任について「自分が良い形としてできれば今後につながると思いますし、大事な役割だと考えています」と話していた。

　なでしこジャパンの一員として世界制覇を経験している近賀氏は現役時代、フィジカルが持ち味のタフなサイドバックだった。その経験を踏まえ、ロールモデルをこなしていきたいという。

「現役を終えてすぐなのでまずはWEリーグのレベル感を意識しつつ、世界で戦うところも伝えたいです。ただ、伝える難しさは感じているので、今回のロールモデルコーチで自分に何が足りないか、逆にできることを見極めたいです。特にサイドバックに目が行ってしまうかもしれません（笑）」
 

 囲み取材に同席した佐々木則夫JFA女子委員長は、近賀氏のロールモデルコーチ就任について以下のようにコメントしている。

「若い世代に経験を落とし込んでもらったり、プレーを見てアドバイスしてもらったり。フィジカル的には今でも高いものを持っているので、ピッチで模範となってもらいたいです」

　近賀氏はまず、９月８日から実施予定のU−16日本女子代表の国内活動（Jヴィレッジ）に参加する予定だ。なお、ロールモデルコーチの”先輩”内田氏、中村氏、阿部氏から現時点で「アドバイスはもらっていない」という。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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