突如浮上した強豪との関連に、シーズンを通じて見てきた地元メディアは違和感を覚えたようだ。

　サウサンプトンの菅原由勢は先日、パリ・サンジェルマンの補強候補として地元記者から名前を挙げられた。これを受け、サウサンプトンの地元メディア『Saints Marching』は、オファーが届くことはないとの見解を示している。

『PSG Talk』によると、『Breaking The Lines』の共同クリエイターであるザック・ローウィ記者は、アシュラフ・ハキミの控え候補のひとりに25歳の日本代表DFを挙げ、賛辞を寄せた。

「素晴らしいプレーメーカーで、鋭いスルーパスやFKでラインを崩せて、チームメイトたちと見事な連係プレーができる。スピーディーなウイングバックで、スガワラは１対１のデュエルでも集中し、常に相手の近くを保って、多くのスペースを許さない」

　だが、Saints Marchingは８月５日、ジェームズ・ブリーの信頼度が高まっていることが「同じポジションのスガワラにとって対照的」と報道。「セインツでのキャリア低迷へさらなる痛手となる。右サイドで創造的な原動力として称賛されていたが、最近はブリーにおしのけられ、かつてないほど自信を失っているのだ」と伝えた。
 

　さらに、同メディアは「それでも、興味深いことに、この下り坂のスパイラルで、彼に好意的な見方が断ち切られているわけではない」と、ローウィ記者の見解に言及。「正直、サウサンプトンでも先発の座を手にするのに苦しんでいる彼にとって、あまりにも希望的観測がすぎる」と続けている。

「セインツでの１年目に何度かおかしなミスがあったスガワラを、少しあざけるような評価だ」

　Saints Marchingは「言うまでもなく、セインツが欧州王者から何か話を聞くことはないだろう」とし、皮肉的に記事を締めくくった。

「この件で希望の兆しとなるのは、選手が自分の本来の能力に気づき、噂がスガワラの自信となることだ。（来季を）超現実的なシーズンにし、実際にパリSGからのオファーを引きつけるかもしれないではないか」

　パリからの知らせはともかく、難しい一年だった昨季からの巻き返しを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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