日本代表GKの鈴木彩艶は、この夏にパルマに残る意向を表した。それでも、イタリアでの活躍から、関心をめぐる報道は後を絶たない。しかし、クラブも方針を変えるつもりはないようだ。

　セリエAでのデビューシーズンで37試合に先発出場し、チームの残留に大きく貢献した鈴木。以前からビッグクラブの関心がうわさされるが、本人は地元紙『La Gazzetta di Parma』で、パルマのことに集中していると話した。

　ただ、鈴木に関する移籍報道は続いている。直近で取りざたされていたのが、プレミアリーグのウェストハムからの関心だ。コンタクトも報じられた。だが、『Tuttosport』紙の報道としてパルマ専門サイト『ParmaLive』が伝えたところによると、パルマはウェストハムのオファーを断ったという。

　これによれば、パルマは鈴木を3000万ユーロ（約51億円）超と評価。ParmaLiveは「選手の現在の価値だけでなく、特に成長のポテンシャルも反映した金額」と報じた。

「スズキが注目の的であることは変わらないが、パルマから引き抜くにはシンプルな打診よりもはるかに多くが必要だろう」
 

　パルマは以前から鈴木をもう１シーズン残し、さらに価値を高めて来年夏以降に売却する考えと言われている。よほどの条件でない限り、日本代表守護神を手放さない意向のようだ。

　さらに、La Gazzetta di Parmaの報道として『TUTTOmercatoWEB』が伝えたところによれば、パルマの対応を受け、ウェストハムのプレッシャーも弱まったとのこと。同メディアは、「パフォーマンスと信頼性から評価されている日本人守護神は、移籍をプッシュしていない」と報じた。

「むしろ、彼の考えは明白だ。パルマとセリエAで成長を続けるということである」

　なお、先日練習欠席が報じられていた鈴木だが、TUTTOmercatoWEBは「腰の問題から回復しているところ」と報じた。公式戦開幕まで２週間を切っただけに、コンディションも気になるところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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