日本代表の元エース格が、Jリーグで苦しんでいる印象だ。
クラブワールドカップ後の3試合はいずれもベンチスタートで出場時間は「0」。今季ここまでリーグ戦で先発出場2回、ノーゴールの原口元気(浦和レッズ)は、この苦境から抜け出して復活できるのだろうか。
一時期キレのあるドリブルを見せていた試合もあったが、それでも大きなインパクトを放ったとは言い難い。かつて“浦和の至宝”と称されたアカデミー出身者だけに、ファン・サポーターの期待も大きく、それに見合った成績を残さないと評価されにくいのは事実だろう。
Jリーグで今ひとつ波に乗り切れない浦和が逆転優勝を狙うには、ベンチメンバーの底上げが不可欠。スタメン組だけでなく、途中からピッチに立つ選手が試合の流れを掴んで勝利に導く活躍をしないと覇権奪取への可能性は膨らまない。
“交代カード”の踏ん張りがポイント
今季の浦和は、試合後半にマテウス・サヴィオや金子拓郎らアタッカー陣がベンチに退くとトーンダウンする傾向があるだけに、“交代カード”の踏ん張りが今後のポイントになる。
その意味で、原口は後半戦のキーマンになるか。この経験豊富なベテランがロシア・ワールドカップ当時のようにピッチで輝くようなら──。浦和は台風の目になれるだろう。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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