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圧巻の4戦5発! 神村学園の佐々木悠太が絶賛覚醒中。伸び悩んだ時期もコツコツと「それが自分のためになると信じて」【総体】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2025年08月01日

どんなポジションでも腐らず、真面目に向き合ってきた

ミドルと直接FKで2得点。破格の活躍ぶりで決勝に導いた佐々木。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[総体準決勝]神村学園 2-1 尚志/8月1日/Jヴィレッジスタジアム

 4戦連発。またもチームを救った。

 8月1日、インターハイ・男子サッカー競技の準決勝が開催。第2試合で前回準優勝の神村学園は尚志と対戦。前半から押し気味に試合を進めるも、前半25分にカウンターから失点。0-1で迎えた後半もボールを保持しながら、相手の強固な守備を崩せず、ブロックの外でパスを回す時間が続いた。

 そうした嫌なムードをMF佐々木悠太(3年)が振り払う。

 台風9号の影響で雨と風が強まるなか、後半14分、ミドルゾーンでボールを受けた佐々木がワンタッチで前を向くと、ペナルティーアーク手前から右足を一閃。糸を引くような弾道のシュートをゴール右上に突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 その後は拮抗した展開となり、試合はアディショナルタイムに突入する。表示された時間は7分。神村学園はペナルティエリアの左角付近でFKを獲得する。

 ボールの近くに佐々木が立つ。「最初はニアに蹴ろうと思っていた」が、MF福島和毅(3年)の助言でコースを変更。角度はあまりなかったが、キッカーに名乗り出た佐々木は短い助走からファーサイドにボールを蹴り込んだ。

 仲間のアドバイスが功を奏し、決勝弾を決めた。プレー再開後すぐに試合終了となり、佐々木の2ゴールで神村学園が2年連続の決勝進出と初の日本一に王手をかけた。

 圧倒的な存在感でチームの勝利に貢献した背番号10。今季の佐々木はスーパーサブを担うケースが多かった。だが、今大会はボランチのレギュラーである岡本桂乙(3年)がコンディション不良で、本職の2列目ではなく3列目で先発起用されている。

 中盤の底でボールを捌きつつ、機を見てゴール前へ進入。「ボールを受ける回数が増えて、逆にロストの回数が前よりも減ったし、走れるようにもなってきた」。今大会で自信を深めつつある男は、正確なラストパスやキレのあるドリブルでチャンスに絡むだけでなく、得点力も発揮してきた。
 
 初戦となった帝京との2回戦(3-0)、続く岡山学芸館戦(2-0)で連続ゴールを挙げると、7月31日の山梨学院との準々決勝(1-1/4PK2)でも、0-1で迎えた後半12分に同点弾。そして尚志戦では先述のとおり、ミドルシュートと直接FKでネットを揺らした。

 佐々木は神村学園中に所属していた22年11月にU-15代表に選出されており、早くから将来を嘱望されていた選手だ。しかし、その後は伸び悩み、2年生だった昨季もベンチスタートが多かった。

 万能型でサッカーIQが高いがゆえに、トップ下やサイドハーフに加え、ボランチやSBでも起用されてきた。ユーティリティ性を発揮も、一方でポジションが定まらない。本人は当時の心境を「最初は嫌だった」と振り返る。だが、その経験が今に活きているとも話す。

「ずっとトップ下をやりたい気持ちがあったなかで、いろんなポジションをやらせてもらった。それが自分のためになると信じて、コツコツと各ポジションでのやり方を身につけたことが、今に少しずつ繋がっている」

 歯痒さはある。それでも自分のためになると信じ、どんなポジションでも腐らず、真面目に向き合ってきた。その結果、今大会は大暴れしている。

 選手権、インターハイを含めて初の日本一まであと1勝の神村学園。覚醒した佐々木が新たな歴史を刻む使者となるべく、ファイナルでも躍動できるか。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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