サッカー界における移籍金は高騰するばかりだ。ただ、過去にも超一流に高額が支払われた例は少なくない。日本が生んだ歴代有数の選手もそのひとりだ。
移籍情報サイト『Transfermarkt』のイタリア版は７月27日、インスタグラムでセリエAの各クラブにおけるMFの移籍金最高額選手を振り返った。パルマの最高額を記録したのは、元日本代表の中田英寿氏だ。
2025-26シーズンのセリエAを戦う20クラブの「歴代最高額MF」を紹介した投稿で、中田氏は移籍金2840万ユーロ（現在のレートで約48億円）でパルマに加入と紹介されている。
1998年のフランス・ワールドカップ後、ペルージャに移籍した中田氏は、セリエA初戦でユベントスを相手に２得点をあげて鮮烈デビュー。１年目から活躍し、２年目途中にローマに引き抜かれると、日本人初のスクデット獲得を達成した。
移籍金は2840万ユーロ
ただ、ローマで出場機会が限られていたこともあり、中田氏は優勝後にパルマへ移籍。１年目にコッパ・イタリア優勝を経験している。タイトルはこのひとつだけだったが、専門サイト『ParmaLive』は、「大きな投資だったが、報われたと言えるだろう」と、中田氏の獲得を回想している。
「ナカタはパルマでの３年間で素晴らしいパフォーマンスを見せ、コッパ・イタリア優勝も達成した」
その後、中田氏は2003-04シーズン途中にボローニャへレンタル移籍。フィオレンティーナ、ボルトンと渡り歩き、2006年のドイツW杯を最後に引退。スパイクを脱いだ。
かつてセブンシスターズと言われたセリエA強豪の一角だったパルマにおいて、歴史的な移籍金額だったことは、当時の中田氏の市場価値を物語っていると言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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