ファンサでは一人ひとりに丁寧にお辞儀
その日は猛暑だった。練習グラウンドに姿を見せて「おはようございます」と挨拶した四方田修平監督が、振り返って言う。「大丈夫ですか?」。日傘も差さず強い日差しをもろに浴びる記者を心配してくれた。
また別の日のこと。雨を避けるため、屋根があるクラブハウス前の階段で囲み取材が行なわれた。段の上に立つ四方田監督は「なんか上からすみません。もうちょっと下に...でもそれだと、みなさんが濡れちゃうか」とぽつり。
何よりもその人柄が魅力だった。「スパイク、白にしましたね?」など、どうでもいい質問にも真摯に応えてくれる。トレーニング後は1人で黙々とランニング。それをやらない時があったので、理由を訊けば「気持ちが、なんか...」と正直に明かす。着飾らずに、等身大で接してくれる。優しい人だな、と思う。
ファンサでは一人ひとりに丁寧にお辞儀。「(自分の)横断幕を出してくれる人とかもいて、僕自身もこのクラブがすごく好きになっている」との言葉が印象に残る。「応援してくれる人たちのためにという思いは、年々強くなってきます」としみじみと語っていた。
2022年に横浜FCの監督に就任。在任期間で二度のJ1昇格に導く手腕を発揮した。逆に言えば、クラブが悲願とする“J1残留”のミッションは果たせず、今季のJ1でもここまでの24試合で指揮を執り、チームは5勝4分け15敗の戦績で降格圏の19位に落ち込む。目下6連敗中で、7月23日、横浜FCは四方田監督との契約解除を発表した。
志半ばで横浜FCを去る。思うような結果をもたらせなかっただけに、致し方ないことなのだろう。課題の得点力不足に有効な策を打ち出せなかった。持ち前の堅守もJ1の舞台ではたびたび脆さをのぞかせた。
ただ、いかなる苦境でも指揮官はブレずに戦い続けていた。常にプレッシャーを感じながら、前向きにファイティングポーズを取る。「必ず良い時と悪い時の両方がある。そこは長くやってきて十分に分かっている」から、慌てずにどっしりと構える。「開き直るしかない」とつぶやいたこともあったが、投げやりには聞こえない。シンプルに一言。「やるしかないから」と力をこめていた。
また別の日のこと。雨を避けるため、屋根があるクラブハウス前の階段で囲み取材が行なわれた。段の上に立つ四方田監督は「なんか上からすみません。もうちょっと下に...でもそれだと、みなさんが濡れちゃうか」とぽつり。
何よりもその人柄が魅力だった。「スパイク、白にしましたね?」など、どうでもいい質問にも真摯に応えてくれる。トレーニング後は1人で黙々とランニング。それをやらない時があったので、理由を訊けば「気持ちが、なんか...」と正直に明かす。着飾らずに、等身大で接してくれる。優しい人だな、と思う。
ファンサでは一人ひとりに丁寧にお辞儀。「(自分の)横断幕を出してくれる人とかもいて、僕自身もこのクラブがすごく好きになっている」との言葉が印象に残る。「応援してくれる人たちのためにという思いは、年々強くなってきます」としみじみと語っていた。
2022年に横浜FCの監督に就任。在任期間で二度のJ1昇格に導く手腕を発揮した。逆に言えば、クラブが悲願とする“J1残留”のミッションは果たせず、今季のJ1でもここまでの24試合で指揮を執り、チームは5勝4分け15敗の戦績で降格圏の19位に落ち込む。目下6連敗中で、7月23日、横浜FCは四方田監督との契約解除を発表した。
志半ばで横浜FCを去る。思うような結果をもたらせなかっただけに、致し方ないことなのだろう。課題の得点力不足に有効な策を打ち出せなかった。持ち前の堅守もJ1の舞台ではたびたび脆さをのぞかせた。
ただ、いかなる苦境でも指揮官はブレずに戦い続けていた。常にプレッシャーを感じながら、前向きにファイティングポーズを取る。「必ず良い時と悪い時の両方がある。そこは長くやってきて十分に分かっている」から、慌てずにどっしりと構える。「開き直るしかない」とつぶやいたこともあったが、投げやりには聞こえない。シンプルに一言。「やるしかないから」と力をこめていた。
解任のリリースで、四方田監督は「連敗を抜け出せなかったのは自分の力不足であったと痛感しています」とコメント。「これからチームがさらに躍動し、成し遂げられなかったJ1残留を果たしてくれることを心から願っています」と想いを伝えた。
クラブの公式Xでは、「四方田修平監督、横浜FCでの3年半、本当にありがとうございました」と感謝を綴り、以下のように続ける。
「2度のJ1昇格、クラブ史上初のルヴァンカップベスト8進出などクラブの新たな歴史を築いてくれました。
四方田監督の優しさと時に厳しい人柄に多くの人が集まり、今の横浜FCがあります。選手・スタッフの誕生日には一人ひとり必ず祝ったりと優しさが溢れてました。
嬉しい時も悔しい時もどんな時もクラブのことを第一に考えくれたヨモさん。クラブ史上最長期間の監督として一緒に戦った3年半はクラブの歴史として残り続けます。
たくさんの歴史、たくさんのドラマを作ってくれてありがとう」
せつない別れとなったが、横浜FCに残した功績は間違いなく称えられるものだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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クラブの公式Xでは、「四方田修平監督、横浜FCでの3年半、本当にありがとうございました」と感謝を綴り、以下のように続ける。
「2度のJ1昇格、クラブ史上初のルヴァンカップベスト8進出などクラブの新たな歴史を築いてくれました。
四方田監督の優しさと時に厳しい人柄に多くの人が集まり、今の横浜FCがあります。選手・スタッフの誕生日には一人ひとり必ず祝ったりと優しさが溢れてました。
嬉しい時も悔しい時もどんな時もクラブのことを第一に考えくれたヨモさん。クラブ史上最長期間の監督として一緒に戦った3年半はクラブの歴史として残り続けます。
たくさんの歴史、たくさんのドラマを作ってくれてありがとう」
せつない別れとなったが、横浜FCに残した功績は間違いなく称えられるものだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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